マツダなぜ伸び悩む。パワーユニット編。注・マツダファンは読まないように願います

マツダで徹底的に遅れてしまったのがパワーユニットだ。技術レベルで言えば世界TOPクラスの圧縮着火エンジン「スカイアクティブX」ながら、欧州カローラやC-HRなど同じクラスの車両に搭載されるシステム出力184馬力となるトヨタ新世代2リッターハイブリッドに、実用燃費でもパワーでも価格でも負けてしまっている。いずれにしろ未だに6速ATということが厳しい。

ディーゼルは得意技となっているものの、企業別燃費規制CAFEの問題で自慢の2200ccが多くの車種に搭載出来ない。CX-30やマツダ3あたりに搭載すればスポーティな走りを楽しませてくれそうだけれど、そうするとCAFEがクリア出来ないのだった。1800ccのディーゼルについちゃ116馬力。ハッキリとパワー不足。街中こそ過不足なく走るも、アクセル全開で馬脚を現す。

ガソリンエンジンは全て「実用性重視」。パワーもエンジンフィールも燃費も普通。デビュー当時「2,4リッターに匹敵するパワー」とメディアで激賞されたスカイアクティブGの2リッターは、156馬力の14,6km/L。RAV4の2リッターで171馬力/15,8km/Lだ。1500ccもトヨタの3気筒に全く勝てないし、2500ccだって燃費イマイチ。そして漏れなく6速AT。魅力的なパワーユニット無し!

以下、掲示板の書き込みです。「米国での信頼度評価は日本車の中ではトヨタの次に高いです。でも、売り上げ低迷しています。故障しなくて燃費良くてメンテが楽で長持ちする、という日本車の得意分野でトップにいるにも拘わらずです。以前にもここに投稿させていただきましたが、同社はニューモデル発表の際に評論家も巻き込んで、今度のモデルは凄い凄い凄いの大宣伝を打ちます、最近ではスカイアクティブXがそうですよね。しかし実際はそれほどでもなかった。むしろダメだった。この繰り返しではありせんか?」

日本も同じ。新型車や新しい技術が出ると、メディアの評価抜群! メディアを上手に使っているつもりなんだろうけれど、ユーザーは慧眼だ。見抜きます。気がついてみたらブラックサタンが大嫌いなトヨタに技術で大きく引き離されてしまっている。CAFEも余裕でクリア可能な日産やホンダより圧倒的に厳しい。電気自動車MX-30を作ったものの、電池搭載量少なくて話にならず。

マツダはプレミアムブランドを目指しているようだけれど(この戦略を否定するが価格戦略やディーラーを見るとプレミアムブランドをなぞる)、上質で優れたパワーユニット持たなければ難しい。今後のパワーユニット戦略を見るとスカイアクティブXを中心に据えているようで、未だに進化を続けているハイブリッドに勝てないだろう。日産eパワーと比べたって厳しいと思う。

少なくともクルマ好きに推奨出来るパワーユニットは、CX-5とCX-8のディーゼルのみです。

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