マツダの開発総責任者CTOは私と全く話が噛み合わない廣瀬さんとな。中国と欧州市場どうするんでしょ?
21歳で試乗レポートを書き始めてから(最初が1980年の初代FFファミリア。2車種目はジャパンターボでした)この業界を43年間見てきているけれど、話を聞いて納得出来る車種やプロジェクト、方向性は90%以上の確率で成功している。逆に「厳しいんじゃないか?」と「どう考えても無理でしょ!」という車種やプロジェクトって90%以上の確率で失敗してきた。私じゃ無くても忖度せず客観的に見れば解ります。
話を聞いてセルシオは成功を確信。Q45は失敗を確信した
ここにきて各社首脳陣がかわっている。日産の内田さんって挨拶くらいの面識しかないけれど、近い筋から話を聞くのである程度イメージ出来ます。日産はアメリカでなんとか踏みとどまっているものの、中国の1~5月の販売台数を見ると昨年の23.5%減。今後も挽回できる材料無し。むしろ電気自動車で遅れ、ハイブリッドに代表される燃費の良いエンジン車無し。グプタさんが居なくなり、日産を語る人がいなくなった。
今後、権限を内田さんに集中していくようだが、今より情報は出てこなくなるだろう。欧州市場は縮小する一方。ルノーが立ち上げるアンペアに出資するということだけれど、昨日書いたVWを見ても解る通り、魅力的な電気自動車を次々とラインアップ出来ないと相当厳しい。100歩譲ってアンペアブランドならフランスを中心としたカンパニーカーで台数を確保できるが、アンペアの日産向けOEMは厳しい。株、売り時か?
eパワー搭載のエクストレイルが売れれば一息付けます
ホンダは副社長になった青山さん次第。三部さんについちゃ社内で厳しい声が多い。「いつも夢の世界にいるようだ」とか「4輪の市販車に興味ない」などなど。OBの中には「ホンダって藤沢さんの時代から副社長で持ってきた。青山さんがしっかり舵を切れば大丈夫」という声もあるけれど、欧州いつ撤退してもおかしくないし、中国は1~5月の累計で23%減。今後も中国で回復するような材料無し。稼ぎ頭の2輪は電気化で対応遅れ気味。
マツダだけれど、驚いたことに廣瀬さんがCTOという車両開発のTOPになった。廣瀬さん、初めて話をしたのは2011年に最初のスカイアクティブを搭載したデミオの時。千の風になった城市兄と一緒に「フィットとデミオの燃費勝負をさせたい」と言ったら最後まで「イヤだ!」。理由は「ホンダはずるいから」。レンタカーでやりましょうといっても「イヤだ!」。以後、廣瀬さんの話で納得したこと皆無。現在の車種は廣瀬さんが全て関与してきた。
マツダはCX-50が売れないと厳しいことになりそう
むしろ欧州CAFEや電気自動車、ハイブリッドについちゃ私の意見を全否定してくる。フェイドアウトした藤原さんを100としたら90くらいの「全く話しが通じない度」だったりする。マツダ、中国市場で販売台数を激減させている。聞けば相変わらず理論構築ばかりらしい。ただ私も10%くらい「ダメだと思ったのに成功した」はあるハズ(思い出せないですが。笑)。毛籠さんが率いるマツダだけに私の読みが外れることを祈る。
・追記 記事を上げた後にマツダ関係筋から聞いたところ新体制の人事は丸本さんが決めたとのこと。当然ながら毛籠さんは軌道修正するだろう。ただ頑固な廣瀬さんが言うことを聞くかどうか。マツダの電気自動車プラットフォーム導入は2028年だと発表され遅いと思ったけれど(電池戦略も時代遅れ必至の4680)、今や電気自動車を毛嫌いしてきた勢力の残留陣TOPになっている廣瀬さんがマツダの舵を握るCTOになったという事情もあるんだろう。
スバルは大崎さんが前社長の中村さん(最後までメディアの前に出てきませんでした)と違って前向き。何度も紹介する藤貫さんがCTOなので、期待しながら見ていきたいと思う。三菱自動車も加藤社長が意欲的。電気自動車とエンジン車に対する距離感は納得出来る(東南アジアの電動化が思ったより早いと速度感が必要)。ただ加藤さんの右腕や左腕が見えてこない。いいところまで来ているので、ここからの攻めが大切だと思う。
中国で全く売れないアウトランダー。生産休止続く
トヨタは盤石だと思う。佐藤キャプテンになってから電気自動車にウエイトを置き始めており、サポートするジャイアン中嶋副社長(御本人からジャイアンで良いと認可済)の実行力や速度感は中国に匹敵するほど。電気自動車部門を担当する加藤さんも期待出来る。何より電気自動車好きとのこと。近々ベストカーWebでお届けするけれど「売れる電気自動車」を開発しようという姿勢は他の日本勢に全く無いほど強力だ。
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国沢君と話しが噛み合う人などいないと思いますよ。
一番悪い組織気質は、「試合で相手に負けるより、失敗してコーチに叱られる方が怖い」こと。
次に悪いのは、「お客に開発側の自己実現を押し付ける」こと。
3つ目に悪いのは、「お偉さんがそれらに気づかない裸の王様」なこと。
廣瀬さんがどんな人か知りませんが、藤原さん以降のマツダはおかしくなったね。昔のシェア拡大路線の轍は踏まないと言いながら、シェア2%以下と開き直って、自分勝手な車作りに終始。Xしかり、ラージしかり。
次はマツダ車と考えた時もありましたが、今は全くその気なし。
自分勝手と特徴は違うと気が付かないのかな。マツダやばいぞ
最近のマツダはSNSで悪質なコメントが散見されるファンの質、創業家経営の販売会社スタッフによる障害者差別動画投稿、その後、その販売会社の画像一枚だけの謝罪、諸々、周辺の人々の民度の低下が著しい。これが色々物語っているように思えてならない。