モータースポーツ、カーボンフリー燃料への切り替えが始まった。まずは2022年にWRCから

モータースポーツもカーボンフリーとしなければならない。4月12日の記事で「WRCは2022年からバイオ燃料とeフューエルの混合にするようだ」と紹介した。5月5日、FIAは「2022年からWRCで使われる燃料はアイルランドのP1レーシング・フューエルにする」。これ、公式発表です。どうやらバイオエタノールに化学合成のeフューエルを混ぜたものらしい。

WRカーは2022年からカーボンフリー燃料に

当初、ガソリンも混合すると思われたけれど、どうせならカーボンフリーにしちゃえ、ということなんだろう。しかも2022年からWRカーはハイブリッドになるなど大幅なレギュレーション変更が行われる。だったら同時に燃料も変えようということです。ハイブリッドの導入によりエンジンコントロールは一新される。そこに燃料の変更を加えたってタイした問題無し!

気になるのはWRカー以外の車両です。2022年から全てのWRC参戦車両がカーボンフリー燃料になるかどうか不明。ラリー2からラリー5までの車両は燃料を変えるとセットアップしなければならない。しかも燃料価格だって超高いかもしれません(現在使っているFIA燃料はおおよそ1000円/L)。ただ遠からず全カテゴリーにカーボンフリー燃料の使用義務付けになると思う。

F1は2025年からeフューエル

この決定を受け、他のジャンルもカーボンフリー燃料になっていくことだろう。F1は2025年からeフューエルにすると言っているし、WECも近々使用燃料についての判断を出すと思われる。サーキットで使われるガソリン代替の燃料についていえば税制上の問題など無いため、全てカーボンフリーにしたらいい。最も簡単なのはインディCARTと同じバイオエタノール燃料かと。

ガソリンに比べ高価だと言われるバイオエタノールながら、サーキットでの使用だとガソリン諸税を払わなくてOK。となれば1リッターあたりの価格も150円を大きく超えることはない。日本の自動車メーカーはバイオエタノール100%の燃料を使う技術だって持っている。したがって100%バイオエタノールにしたらカーボンフリーが実現します。グレタさんに怒られることなく楽しめる。

 

 

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