リーフ、電池ケースぐちゃぐちゃに潰れても発火せず! こら凄い!

2019年に大津で発生した痛ましい事故、直接原因を作った右折車のドライバーは当然ながら起訴されたが、園児に突っ込んだ直進側のドライバーは不起訴となっている。一般的に考えると直進側も被害者であり、普通の判定だと思う。けれど被害者の親御さんからすれば「右折車が居ることを予想出来たハズ」ということで、起訴するよう検察審査会に申し出た。

気持ちは痛いほど理解出来ます。ただ起訴の目的が「同じような痛ましい事故を減らすため」であれば、直進側のドライバーに罪を与えてもあまり意味はないと考える。道路交通の基本理念は「信頼の原則」。これを守って運転していて事故に遭い「あんたが悪い」と言われたら、いかんともしがたい。青信号なら大半のドライバーは他車が飛び出してくることを予想していないです。

はたまた横の道からクルマが飛び出してくることだって考えないです。そもそも信頼の原則なければ信号も道路標識も意味無しということになります。このケースで訴えるなら道路管理者だと思う。あの場所に横断歩道を作れば右折車と接触した直進車が突っ込んでくることなど簡単に予想出来る。動画を御覧頂きたい。信号の右側に横断歩道を設置するだけで、電信柱がガードしてくれます。

はたまたガードレールがないことだって全く理解出来ない。サーキットや競技コースなら真っ先にガードレールを作った上、メディアですら立ち入り禁止箇所にする場所だ。幼稚園や保育園の通園コースとして考えたら明らかに不適切だと思う。こういった事故が再び起きないようにすることを考えるのであれば、通園コースを査察する組織を作ること。発足を目的に道路管理者を訴えたらいい。

写真/DEKRA

下の動画はリーフを真横から鉄柱に衝突させる実験です。一般的なポール側突だと32km/hで衝突させるがDEKRAは75km/hで衝突させた。リーフの車体は「く」の字に曲がり、車体の中央くらいまでポールが食い込んでいる。もし人が乗っていたら助かるとは思えない。強固な構造の電池ケースも破壊されてますね。当然ながら電池だってグチャグチャになってるハズ。

しかし! 発火していない。もしショートすれば、すぐ高温になる。動画の最後で煙など出てくることだろう。電池が破壊されるほど激しく変形したらどうかと日産に聞いたことがある。曰く「電池ケースが壊れても発火しないようになってます。いろんなモードで衝突させてみましたが発火したケースはありませんでした」。試験動画を見て「ホントですね!」と思った次第。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ