ユーロ安進む

オセアニア市場で一時94円台に入るなど一段とユーロ安が進みつつある。この為替レートになると日本で生産し、欧州市場で販売するモデルは採算ベースに乗らないと考えていいだろう。かといって値上げすれば売れなくなります。事実上、輸出できない状態になったと思うべき(為替予約はしているだろう)。

最も大きな打撃を受けるのはトヨタだ。何しろ売り出し中のハイブリッドについて言えば日本からの輸出。リリースが始まる86だって厳しい。次はマツダ。これまた売れ筋のCX-5の収益に大きな影響が出るに違いない。案外平気なの、日産とホンダである。両社、売れ筋モデルの大半を海外で作ってます。

おそらく今後しばらくユーロ安は止まらないだろう。ユーロ安の原因になっているギリシャやイタリア、スペインなどの状況が好転しないからだ。むしろ悪いニュースばかりでてくる。さらなるユーロ安局面も覚悟しなければならない。トヨタはプリウスをヨーロッパで作ることを決めるだろう(もはや決めている?)。

こう書くと「すでにタイ工場でプリウスを作っている」と思うかもしれない。タイで生産しているプリウスは大半の部品を日本から調達する「ノックダウン」。エンジンやハイブリッドシステムまで現地で生産しないと円高から逃げられない。BMWとの提携は案外ハイブリッド車の部品生産を含んでいるのかもしれない。

一方、大笑いが止まらないのは輸出比率の高いドイツの自動車メーカーだ。海外で今までと同じ価格で売れば莫大な利益になるし、少し条件を緩めてやれば販売促進策になる。VWグループやベンツ、BMWなどは素晴らしいビジネスチャンス到来だ。ドイツ人は「イタリアやスペインのおかげ」と考えるか?

ヨーロッパで作られるモノを買うなら好機到来です。女性ならブランドモノ。1ユーロ120円のときと比べると20%引き! ヨーロッパに行く人がいたら、型番を指定して買ってきてもらうべし。輸入車を買うのもよし。個人で円高をフルに生かそうとしたら、
やっぱり「何か買う」ことでございます。

・ECOカーアジアは「セレナHV、実質的に1万4千円高!

<おすすめ記事>

3 Responses to “ユーロ安進む”

  1. さね より:

    輸入ブランドが安く!個人的によしラッキー…にはならないなぁ。好きな人にはありがたいでしょうね。 ecoカーの記事セレナ魅力的な簡易色ハイブリッドシステムですね4WDには着かないみたいですが…。だけど一部のぞいて、プリウスやアクア、インサイト、フィットハイブリッドなどバッテリースペースの問題?技術的な問題か商売的かはわからないですが、4WDないの何故なんでしょう? 真冬に北海道に行って思ったのは、愛車インサイトでなんとか走れましたが4WDならもっと安心かなあと。燃費いいんだから少し実燃費落ちでも4WDあったほうがいいと思うのに…。 電装系は強いのは助かりましたけど。疑問です まあ4WDハイブリッドはスバルか三菱がやるってことかな?

  2. 真鍋清 より:

    1ユーロ94円の常軌を逸するユーロ安…..おめでたいドイツの御三家メーカーは我が国で値下げらしい値下げをしないまま、ボロ儲けを続けるのだろうか。
    個人的にはVWがパサートベースの新型CCの3.6/V6を470万円、1.8ターボを360万円でリリースすることに期待している。
    この他「イタリアのランチア・テーマのベース車」たるクライスラー系LX型後輪駆動姉妹、クライスラー300C/ダッジチャージャーのリーズナブルな価格(並行輸入のみだが)には惚れ惚れするものを感じている。こちらは3.6のV6(8段ATを新装備)が何と360-370万円から入手でき、5.7のV8は430(ダッジチャージャーR/T)〜478万円(クライスラー300C)の正札が掲げられ、まさしくドル安(1ドル78-79円)をフルに生かした価格だろう。
    そんなクライスラーLXシリーズは、我が国ではレクサスIS350やスカイライン370GTの良きライバルとして、少数ながらも固定ファンを掴む姿が頼もしく思えるのだ。

  3. けむけむ より:

    確かに円高ですね。
    ドイツ勢は美味しいですね。
    でもそんな状況永続するわけ無いですから。
    ギリシャ、スペイン、イタリアなどの面倒見るのも込みなのでトータルはどうなんでしょ?
    個人的には国内の富がドイツに行くのはいやですね。
    原油とかと違って車は日本産ありますから。

このページの先頭へ