ヨコハマ、クムホと提携?
横浜ゴムがクムホタイヤと資本提携を前提とした技術提携を行うという。いやいや驚きました。何より最高に良くないタイミングである。日韓関係は今や冷え切ってます。この時期に韓国の企業と技術提携を発表するというは企業イメージにとって大きなマイナスになることだろう。しかも実効あるのか?
確かにクムホタイヤはここにきて技術力を高めており、モータースポーツでも存在感を示すようになってきた。ただタイヤ構造のノウハウが必要なSUV用タイヤや高いゴム技術を必要とするスタッドレスタイヤなど、先端技術で横浜ゴムのアドバンテージは大きい。今までのケースからすれば技術を盗まれる。
ただ横浜ゴムにも問題点は多い。例えば企業規模で考えてみよう。クムホタイヤの従業員数約1万1千人。横浜ゴムの従業員数2万人の約半分。なのに3951億円の売り上げがある。横浜ゴム全体の売り上げで5597億円だから(タイヤ部門は4446億円)、効率としちゃクムホの方が高いのだった。
今後どうなる? 今のままだとブランドイメージが悪くなることは避けられまい。直近でモータースポーツから少しづつ距離を置こうとしており、昨シーズンはスタッドレスタイヤが高い性能で人気だったものの、気を抜けばブリヂストンの反撃を受けるだろう(今年のブリヂストンの新製品は良いらしい)。
横浜タイヤのブランド戦略をどうするのかで、日本のシェア減少が止められるか決まると考えます。今のままだとブリヂストンやダンロップ、トーヨーにユーザーは逃げていく。直近の日本は知識人すら、表にこそ出さないものの明らかに「嫌韓」の感情を強く持っている。いろんな意味で波は高い。
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