ルーテシアのラリー5、果たしてどのくらいのパフォーマンスを持つのか腕試し!

WRCジャパンに出場するルーテシアを全日本ラリーの皆さんに鍛えてもらえました。競技たるもの、戦ってみないと実力が判らない。加えて今回使う”武器”は何の情報も無しであり、なおかつ初めて。もっといえば「WRCジャパンの前に壊したら出られなくなるからやめろ」という話もありましたが、シェイクダウンや慣らし(ドライバーを含め)はやっておくべき。

ということで最初は「慣らしだと思ってゆっくり走ろう」と考えていた。すると前夜に喜多見さんが「よもやよもやノンビリ走ろうなんて考えてないですよね!」。そいつはラリーの冒涜だ、とまで言う。う~ん。その通り! まぁ逆だったら同じこと言うワナ(笑)。されどぶっつけ本番。構内で動かしただけ。そこで1日目は様子を見るけれど、問題無ければ2日目に踏むことにした。

クルマのインプレは近々! 走って感じたのはFIA認定タイヤの性能だ。普通、ハイランドマスターズはソフトタイヤを8本使う。サービスの度に前輪を新品にする。一方、私が履いたの、ハードコンパウンドということもあり、前輪1セットを履きっぱなし。下の写真はラリー終わった時点での前輪。Sタイヤだとベトベトに溶けているのに、普通に減るだけ。山も残ってます。

後輪なんか8部山といったイメージ。もう2本買えば2ラリー出来ちゃう! 「そいつはリーズナブルだ!とならない。当然の如く性能悪いからだ。特に今回使ったタイヤ、喜多見さん曰く「全然ダメ!」。確かにスポーツタイヤと同じくらいしかグリップしていない感じ。かといって他のタイヤが入手出来なかったらこうなった。日本に於いてタイヤ探しで困るとは予想も出来ず!

車両スペック的には同じ1300ccターボで車重が50kgくらい軽いスイフトスポーツと同等レベルだと考えていい。タイヤのハンデを1kmあたり1秒としておけば、しっかり踏んで出したSS10(5.3km)のタイムから5.3秒引いた3分51秒となり、スイフト勢のTOPと戦えるくらいになると思う。そもそも足回りがガチガチに硬く、日本の道だとハネまくる。減衰力調整は出来ない。

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ただWRCやヨーロッパのラリー選手権などは「基本的にどこも変更しちゃダメ!」というRカテゴリー+完全市販タイヤで行われる。日本も遠からず誰でも同じ条件で競えるラリーになると思う。スズキなんか車体もエンジンもあるんだからスイフトベースの素晴らしいラリー4やラリー5を作れる。コンサルの言うことを何でも聞いてそうな夢のない俊宏社長じゃ無理な話ですけど。

ヨンカイのホゲホゲ全日本に紹介してもらいました

今回は久々に組んだ木原コドラの素晴らしいペースノートリーディングのおかげで最後の3本は思い切り&気持ちよ~く走れました。クルマも無事! 2度くらいアブない場面あったけれどラリーの神様に助けて貰った。本日夕方までにWRCジャパンのエントリーリストも発表される。あとは金策です(嬉しいことに個人のスポンサーが2本入りました!)。 

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One Response to “ルーテシアのラリー5、果たしてどのくらいのパフォーマンスを持つのか腕試し!”

  1. CX-60 より:

    スイスポもクリオみたいにクラスカーを作ってほしいし、車種が増えてにぎやかになるのもうれしいので、海外の車ももっと入ってきてほしい。

    マツダ2もMTあるんだし、逆にGRヤリスは10速CVTもあるし。

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