三菱自動車のディーゼル疑惑、対象車種も発表しない。ユーザーより当局が大切なら残念です
海外で日本車に関係するトラブルが三つ出た。1つ目は「アメリカで販売していたトヨタ車340万台のエアバッグにリコール出た」というもの。トヨタはタカタのトラブル以後、エアバッグの基幹部品をドイツのZF製に変えていたのだけれど、コチラも問題出たという。今回は異常爆発でなく「展開しない」というもの。いわゆる「不発」です。ZFの部品使っているの、トヨタだけじゃない。
このトラブル、拡大していくかもしれません。ちなみに対象車種はカローラやアバロンなど。昨年まで生産されていたという。長い期間、解らなかったということ。日本で販売されている車種についちゃ対象になっていない。今後同じ部品を使っているホンダなどもリコール出す可能性大。ホンダといえば、N-WGNの生産が再開されたそうな。契約した人は遠からず納車になると思う。
二つ目は「ハンガリーで生産していたSクロスとエスクードに搭載されていたFCA製ディーゼルエンジンに不正ソフトが使われている」とオランダ当局のガサ入れを受けクロ判定になったというもの。今までのディーゼル不正、捜査の対象になってから判定で生まで少し時間掛かった。しかし今回は最初から「違法!」というレッテルを貼られている。間違いないのだろう。
EUの場合、加盟している国からアウト判定されたら全域に適用される。売れなくなる、ということだ。しかしスズキは現在FCAのディーゼルエンジンを搭載していない。実害ないということです。日本と関係無いし、欧州に於けるスズキのブランドイメージって「安いクルマ」。そういった意味からすれば、VWやメルセデスの不正よりインパクト薄いようだ。
三つ目が数日前に紹介した三菱自動車のディーゼル不正。問題となっているのはサッパリ情報出てこないこと。三菱自動車のリリースやコメントを見ると「当局に協力していく」というだけ。車種や販売していた期間など出てこない。三菱自動車からすれば相手は当局だと思っているんだろう。顧客という視点なし。日本でもディーゼルを販売しているのだから対象になる可能性あります。
もちろん三菱自動車は対象車種や該当部品など解っていると思う。強制捜査入った時点で疑いを掛けられている車種が認識出来ていない、というなら別の意味で大きな問題だ。ニュースになった以上、情報を出しユーザーの不安を払拭する努力をすべきでしょう。未だに三菱自動車は上ばかり見ていて顧客を考えない体制のままらしい。この点がディーゼル不正問題より残念だと感じます。
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