2輪4社が電池の共通化を発表。これで市場は中華電池に全て持って行かれること間違いなし!

ホンダとヤマハ、スズキ、川﨑の4社が電気バイク用の電池を共通スペックにすると発表した。電池をガソリンのようなものと考え、どの電池を使っても走るようにしましょう、というもの。確かに電池をガソリンだと思ったらそういう判断になると思う。けれど既存のエンジン車で考えると、電池ってガソリンという意味合いだけで無くエンジンの役割も果たす。だって電池で出力決まります。

ホンダ開発のリチウム電池がベースになる?

例えば、だ。同じモーターを使ったとしても電池1本で回すのと、電池2本を直列にして回すのとでは出力に倍の違いが出てくる。電池出力の差って皆さん考えている大きいのだった。そんな重要な役割を持つ電池をガソリンと同じにしようと考えのは正しいのだろうか? おそらく共通の電池、性能もあまり追求しないだろうし、競争無いためコストだって下がらない。

さて。電動工具の電池や、ビデオカメラの電池を考えて欲しい。新品買うと電池が付いてくる。でも使っていると徐々に性能落ちてくるし、スペアも欲しくなることだろう。となれば新しい電池を買い足す。楽天とかのショッピングサイトを見ると「互換電池」というのが出てくる。純正の電池と同じように使え、しかも価格は純正1個分で2~3個買えてしまう。やっすいです!

2輪用の共通電池も全く同じことが起きると予想しておく。大きさや性能が頻繁に変わる電池だと社外品の電池を作りにくいものの、4社共通なら長い期間、同じサイズの電池を使うだろうから、中華電池メーカーにとって魅力的。純正の電池なんか高くて売れなくなるだろう。いや、そればかりか純正互換で高性能バージョンなど出てくるかもしれない。間違いなく純正の互換電池、売れなくなる。

さらにインバーターなども共通スペックの部分を出てくるだろう。コスト競争になると中国で生産するしかない。そればかりか車体も中国工場で生産するようになる? こうなれば車体から制御系から電池まで中国にノウハウが流出するし、そもそも50~100ccくらいのエンジンバイクと同等の電気バイクなら、どこの国だって作れる。日本のバイク産業にとって終わりの始まるになると思う。

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