安いと安っぽいは違う

最近になって「安っぽいクルマ」と「安いクルマ」の区別が付かない人は意外に多いということに気づいた。「安いクルマを作らないと勝てない」と書く度に「そんなことしたらダメだ」というコメントを貰うほど。「下請けにしわ寄せがくるだけ」とか「優れたクルマをキチンと利益を乗せて売るべきだ」みたいな意見も多い。

保守的な自動車メーカーは全く同じことを言う。例えばエンジン。あるメーカーの開発担当TOPに
「3気筒エンジンは考えないのですか?」と問うてみたら「ウチは興味ない。質感を考えればコンパクトカーといえども4気筒じゃなくちゃダメだと考えている」。3気筒は4気筒より安っぽい、と思いこんでいるのだろう。

フィアットが開発した2気筒エンジンに乗ると超安っぽいどころか、皆さん「エンジンの味が濃くて楽しい」。乗れば「安いけれど安っぽくはない」ということに気づくハズ。それどころか、コストダウンばかり考えた4気筒エンジンは、結果的に安っぽくなってしまう。性能だって犠牲にしなければならないかもしれない。

ボディ構造やインテリアなども同じ。現在の設計思想のままコストダウン努力をすると、間違いなく安っぽく見えてしまうようになる。でも設計思想を根本から変えてやれば、安く作れるけれど安っぽくない仕上がりになると思う。同じように同じ部品の納入価格を引き下げようとしたら、単なる下請けいじめ。

部品メーカーだって海外に逃げていくしかない。でも高い技術レベルは必要ながら安価な構造にして利益率を確保してやれば、日本で作るのがベストになる。さらにスバル360のような新しい技術がたくさん入っていれば文句なし! 今の日本に必要なのは「変化の早さ」です。

・ECOカーアジアは「次期型欧州シビックも苦戦か?

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7 Responses to “安いと安っぽいは違う”

  1. samine より:

    (指摘)誤:フィット→正:フィアット
    しかし、日本車メーカーが本気で2・3気筒エンジンを導入しないことが歯痒くてならないですね[E:despair]ドイツはVWなどが低排気量化に本気で取り組んでいるし、フランスやイタリアはフィアットが500で2気筒、ルノーが次期クリオで3気筒を導入しているのだから[E:thunder]
    ダイハツは昔から3気筒エンジンを普通車にも使ってますが、「所詮『下の車』だ」とトヨタが割り切ってるせいか、4気筒を代替する気配がまるでないのが残念ですね[E:weep]

  2. kine より:

    水平対向2気筒エンジン、リアにマウントして車重が600キロぐらい?で、とにかく軽く作って下さい。

  3. 真鍋清 より:

    小生のヴィッツ1300U-L/89774km走行は購入後7年2ヶ月が経ち、ガ行のエンジン音を轟かせながら軽快に走りまわっています、エアコンをフル作動させて。
    そのヴィッツの最新型はもはや4m弱(3885mm)に達し、かつてのVWゴルフII並みまで拡大しておりますがそれでも重量を1.3L版の場合1000kgちょうどと、小生の初代末期ヴィッツ(燃料半分で1005kg∴満タンで1025kg―公称950kgなのに!!)よりもむしろ軽くなっているのは好ましいと思います。
    そんな現行ヴィッツに、トヨタがダイハツのバックアップも受けて鋭意開発中の2気筒800cc過給ユニット、ないしはそのハイブリッド版が搭載され、「重量1トンの5座Bセグメント車が三桁排気量で十分に走る!」ということを立証しようものならまさにエポックにほかならず、小排気量の可能性を江湖に知らしめることになるだけにトヨタ首脳陣・技術陣の決断に期待したい限りです!
    何と言っても1気筒あたりの排気量が大きければ大きいほど図太い有効トルクが出るわけで、そうした意味でたった1600ccしかない割に6本もシリンダーを持った(1990年代前半のバブル後期の産物)三菱ランサー6(シックス)など低速トルクの希薄さといいとにかく乗りにくさは悪夢そのものだったことが思い出されます。
    フィアットの875ccターボ(実質1.5L相当と換算可)など1気筒あたり正味700cc台となって1気筒あたりの適正排気量である330-400ccを圧倒的に上回る以上は頼もしいトルク感も自明の理ではないでしょうか。

  4. samine より:

    確かに。スバル・360みたいな軽量で2気筒の新しい軽が必要だと思いますね[E:happy01]ターボにすれば燃費もパワーも丁度良いでしょう。
    スバルとダイハツに共同で造って貰いましょう[E:sign03][E:punch]

  5. ポール より:

    今回の議論とは違う話かも知れませんが、ダイハツのイースを国沢さんはどう思われますか。常々思い切った価格戦略を提唱している国沢さんに賛成しています。しかしいくら安くても、燃費が最高レベルでも、あのデザインが町を走り出したら…。イースの場合、はるかに格好良いデザインスタディまで見せておきながらのこのスタイルなので、よけいに嫌悪感を感じてしまいます。白しか見てないのもあるかも知れませんが。BC誌もプレーンとかシンプルとかの表現で、あえて評価してないように思います。僕自身はこのデザインが許せません。安くするためや、軽量化のための骨格に由来する事があるにしても、もう少し頑張ってもらいたいです。是非国沢さんのデザイン評価を教えて下さい。よろしくお願いいたします。

  6. さね より:

    納得です。自分は安っぽい車作りは反対でした。書き込みにもコストダウンしすぎと書いた保守です。3気筒も2気筒にも抵抗ありません。それどころか好きな方です。バイクにも言えます。ただ国沢先生のおっしゃるような安い車はまれです… 例えばマーチもいいと思うんですが、安っぽいとしかおもえないです。VWは過剰なほどでそこまでいかなくても、クオリティとコストのバランスの技術を見せてほしいものです。だからこそまたまた軽自動車ですが、各社扱うのだし規格見直しをしてほしいのもあります。今でも素晴らしいんですが軽自動車がより良くなれば、普通車も負けてられないからよくなるはず。ある部分軽自動車の部品と共用すればコストダウンしてクオリティは落ちないだろうし。軽自動車はクオリティますますアップなんてことになるかも? 頑張ってほしいですが正直、何を言っても期待薄なのが今の日本メーカーです。先生がゆうほどのことができる知恵と技術がないのではないでしょうか? ならば安っぽい車を作るよりコストダウンしすぎな車作りしない方がゆくゆくはいいような… 軽自動車規格が早くに変わることに期待します。

  7. 那須与一 より:

    エッセなんて「安っぽく見えない」どころか「お洒落」の代表作だと思いますが、ミラ・イースはどうなんでしょうか?(笑)まあ安くて燃費がいいから、営業車に最高なんですけどね。個人オーナーレベルでは、みなさんどう思うでしょうか?
    あとJUKEが160万。サクシードが150万。
    まさに安いクルマ、安っぽいクルマの例でしょうか?悩みどころです。

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