二酸化炭素問題
日経Webが驚くべき状況を紹介している。昨年「二酸化炭素は地球温暖化の原因かどうか解らない。そもそも温暖化してるのかどうかも怪しい」と書いた。されど我が国は未だに「二酸化炭素を減らす」と言い続けてます。国民もすっかり「二酸化炭素悪者説」に洗脳されており、原発推進派の追い風になってるほど。
さて。御存知の通り二酸化炭素は『排出権』というのが売買されている。二酸化炭素を約束より多く排出する国は二酸化炭素を削減できた国から二酸化炭素を出す権利を買えるワケ。といっても下のリンクの通り買う側って主として日本。すなわち日本からお金をブン取るという仕組みにハメられたのでございます。
しかし! 日経Webによれば排出権の相場が急落しているのだという。2008年のピーク時に1トンあたり3800円前後だったものの、昨年11月は475
円まで落ちたそうな。今後も排出権相場の低迷は続くようだ。つまり原発の休止をカバーすべく火力発電所の稼働で二酸化炭素を出しても問題ない、ということ。
冷静になって考えて欲しい。福島原発の近辺はチェルノブイリと全く同じ状態。そればかりか福島原発を安全な状態にするまで10年以上掛かるという。皆忘れているけれど震災前なら「深刻な放射漏れ」になる数千倍単位の放射能が未だに漏れている。現在作業をしてる人だって五次下請けや六次下請けだという。
原発を推進していた連中は遠く離れた安全な場所にいる始末。イザとなったら逃げ出すしかないという危険なシロモノである。だったら次世代エネルギーにバトンタッチするまでの間(急げば数年で原発と同等の発電量になる)、暴落した二酸化炭素の排出権を購入し、火力発電で凌ぐぐらい何の問題も無かろう。
二酸化炭素排出量削減の真のテーマは「地球温暖化」じゃなく「エネルギーコスト削減」である。ほっといても化石燃料は枯渇し、高騰していく。排出量制限を掛けなくたって二酸化炭素排出量が自然に減っていくこと間違いなし。安いエネルギーこそ大切。省燃費のクルマこそ世界的に需要大きくなって行く。
すなわちECOって「エコロジー」のECOじゃなく「エコノミー」のECOになるのだった。これぞ日本が次世代で取り組むべきテーマだと考える。されど政治や役人や利権はそれを許さない。若い世代を見ると地球温暖化政策に洗脳されてるし。当Webの読者の皆さんだけでも広い目を持っていて欲しい。
・ECOカーアジアは「寒冷地仕様の電気自動車?」
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二酸化炭素排出権取引は、もはや絵に描いた餅状態ということですね。そもそも、環境問題をお金で解決しようとすることが間違いではないかと思います。
ところで、原発に代わる電力供給源についてですが、民主党政府は未だにはっきりしたことを言いません。鰌には脳みそが殆どない証でしょう。
私は太陽光、風力発電では日本の経済は終わってしまうと考えます。よくドイツの例を揚げる方がおられますが、ドイツはフランスから原発の電力を安価で購入できる裏技が存在する訳で日本はそれができません。しかも、日本の日照時間、風力では産業を支えることなどできません。
じゃあ何があるかと考えた時に、一つは地熱、もう一つは潮力、更に海水です。地熱は日本全国津々浦々に温泉地があります。また、日本の海岸線の長さは世界第4位という驚くほど長い、更にどこでも海が見られ海水は無尽蔵にあります。(海水からマグシウムを抽出する)
これを利用するのです。つまり、地熱発電、潮力発電、マグネシウム発電を柱に開発を進めて行けば、安定かつCO2は出さない電力供給源が確保されるのではないかと考えます。
ここで上がるのが環境問題です。これは政治家が日本の将来について真剣に考え、心から国民を説得するしかないかと思います。
あと、現在原発停止分カバーのため石油を燃やして発電しているようですが、イランがホルムズ海峡を封鎖しようものなら大変なことになります。
温暖化の仮説はいろいろありますけど、個人的には人間の文明がそうさせてるとかはあまり信じてません。でもCO2を垂れ流しも良しとは思いませんけど、ちょっと過剰反応の気も…だけどヤッパリ出さない方が大切だと思います。約一万年前にも大規模な気候変動があったそうですし。地球の環境がかわるのは約45億年の歴史の中で見ると珍しくもないし。元々地球は暑かったのが、冷えて今は氷河期の中期の終わりらへんとやう説もあります。どれを信じるかはともかく、結局ヤッパリ利権と金と商売なんですねぇ…。 日本の自動車の行政を見てもとても本気でエコを考えてるとは思えないし。 ただメーカーは少しはエコに本気で取り組んでるようで救われてる気もしますが、商売もかなり絡んでいるので、これまた難しい問題ですね。とりあえずゴミの分別など自分でできるエコは実践していきますとしか言えないですね。政府も国益を考えて頑張って行政をしっかりやってほしいです。
珍しい30歳の車好きです。いつも興味深く読ませていただいています。
地球温暖化と二酸化炭素の関係が怪しい、ということについては時々マスコミでも取り上げられますが(おかげで二酸化炭素以上の温室効果を持つガスが複数あるということは割と広く知られてきたように思います)、ほとんどはバラエティ番組で冗談半分の取り上げ方になっていて残念に思います。
大学時代の恩師(現在はある大学で学長をしています)が基礎教育の一環として二酸化炭素と温暖化の因果関係について懐疑的な考え方を取り上げたいと文部科学省に具申したところ、正しいことですが止めてください、と言われたそうです。
また、今の温暖化問題で言われている気温上昇率とどんな関係にあるか分かりませんが、現在地球のサイクル自体が氷河期から間氷期に向かう途中にあって、そもそも気温が上昇傾向にある、ということを高校時代に学んだ覚えもあります。
政府としていろいろ難しいこともあるのかもしれませんね。
今回のコメントを書くに当たり、とりあえず頭をニュートラル(=真っ白)にした状態でネットでサクサクッと関連事項を調べました…。
結果、地球温暖化に関して「確実に」言える事は「『温室効果ガス』の成分として現在判明している物質の中で大気中での生存期間が長いのは主に二酸化炭素とメタンである」と「人類活動によって大気中への二酸化炭素の放出量が増えたのは事実である」の2点だけですね。しかしこれだけででは二酸化炭素を排出する工業生産活動及び火力発電を「諸悪の根源」とするのは余りにも飛躍し過ぎ、無理があり過ぎと言うものでしょう。
…どんな分野のどんな論説でも「数値データ」というのはそれを用いる人間の思惑次第で如何様にも「お題目」を付けて恣意的に用いる事が可能です。要は「解釈次第」で何とでも言える訳です。『アンケート』がいい例ですね。あれこそ「客観」の皮を被った「恣意」そのもの。質問文の「もって行き方」や「てにおはの使い方」なんかで簡単にアンケート結果を「事前に意図した結果に誘導可能」するなんて「プロ」の方にとっては「朝飯前」です。
今回はチャッチャと事前勉強するのに「ウィキペディア」も見ましたが…あれは正直「これはちょっと…」でしたね。アイドルの経歴(笑)なんかを興味本位で見るとかにはいいのかも知れませんが…今回のお話に関するテーマに関する記述は正に国沢さんの言う通り「二酸化炭素悪者説」に染まってましたね。とても「客観的なデータベース」とは程遠い内容でした。ちなみに以下に「ウィキペディア」の信憑性に?を感じる点を挙げてみましょうか…(以下「ウィキペディア」より引用)。
(前略)この報告書は気候システムおよび気候変化について評価を行っている。多くの観測事実とシミュレーション結果に基づき、人間による化石燃料の使用が地球温暖化の主因と考えられ、自然要因だけでは説明がつかないことを指摘している。
(1)大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の濃度は、産業革命前よりはるかに高くなっている。
二酸化炭素の増加は、主に人間による化石燃料の使用が原因である。
(2)二酸化炭素は、人為起源の温室効果ガスの中で、最も影響が大きい。この他、メタン、一酸化二窒素、ハロカーボン類なども影響したと考えられる。
(3)1750年以降の人間による活動が、地球温暖化の効果(正の放射強制力)をもたらしている。(後略)
※カッコ「()」数字は引用者による。原文では中黒(「・」)であったが論考の都合上カッコ数字に置き換えて引用した。
まず(1)の後半の記述については大いに疑問を感じます。個人的には「大規模な森林伐採による森林面積の減少」が最大の原因だと思います。何せ熱帯雨林地域に於いては「1日に東京ドーム○個分の森林が消滅しています」と言われている程ですから(←全世界の森林面積は1990年〜2005年の間に全世界の3.1%が消滅したと言われています)。
次に(2)については同じ「ウィキペディア」内で矛盾を生じています。というのも別のページでは「二酸化炭素を1とした各物質の温室効果の強さ」を表にして示していますが、そこでは「メタン 21」「トリフロオロメタン 11,700」「六フッ化硫黄 23,900」等、「二酸化炭素が最も影響が大きい」と言える筈のないデータを自ら公表しています。
そして様々な論文等を参考資料として(3)の「結論」らしき記述を行なっている訳ですが、上記の様に(3)の根拠となる(1)(2)の信憑性について大いに疑問を感じる訳です。それ以降の記述については読む気もおきなかったので読みませんでしたが…。国沢さんが批判して歯牙にもかけないのも判ります。はっきり言って「単なる時勢に便じたご都合主義のなんちゃってデータベース」ですね。中身は薄いです。
PS1:今日クルマで走ってるとトヨタ店の店頭にガンメタ色のアクアが置いてました。実物はやっぱりグラマラスかつ低車高でカッコイイ! すっかり見飽きたフィットHVとは新鮮さで圧倒してます! ちょっと心が揺れました(笑)。
PS2:昨日次期NSXについてコメントした以上、今日WEBに出てたアメリカのショーでの次期NSXの写真について…と思いましたがやっぱりカッコ悪い! 素手で触るとヤバい深海魚! 何であんなデザインになるんでしょうか? あれなら初代NSXのデザインのまま中身だけ進化させた方が遥かにいいのでは!?とすら思ってしまいます!
人に限って言えば、地球規模で人口が増えてるということは、人は呼吸するので二酸化炭素が増えるのは当然。また、昔(昭和初期)より、道路は整備され(アスファルト)コンクリートの建物が増えてる。さらに様々な機械など、発熱源は増えているので夏が暑くなるのは当然。
などと思ってしまいますが、そんな単純なことだけではなさそうですし、よくわからないですね。
太陽光と風力で日本経済が終わる[E:sign02]地熱と潮力なら大丈夫[E:sign02]随分と飛躍した様な論ですが、発電量で見るとそうなりますよね。
太陽光は家庭用としては現実的だと思います。電力消費を家庭で賄うには良いでしょう。現状の様に何百キロも離れた発電所から多大な送電ロスを生じている位ならね。単体での電力消費量はそう高くないから自家発電として太陽光は有用でしょう。
産業用としては莫大な発電量が必要ですが、これは本当に火力が最適でしょう。原発なんて元々工業地帯から何百キロも離れてるから送電ロスで無駄が多い。発電効率は最新の火力なら原発より上だから火力発電は新しくすれば20年は安定かつ強力な発電として使える筈です。経団連も、産業連合として火力発電所を工業地帯に新設する位はやるべき。文句垂れてるしかしないならさっさと海外に出るのと変わらない。
アル・ゴアの『不都合な真実』を見て二酸化炭素を減らそうと考えるのはアメリカや中国などの無駄エネ大国だけでいいでしょう。日本は発達した技術で省エネを達成しています。これ以上減らせってのは重箱の隅を突くだけで無駄。何事も「程度」とバランスは必要ですよ[E:sign01]
日本に限ると最近の猛烈な夏の暑さと暖冬続きが影響してか「温暖化」が定着していますが、世界的な呼び名は「気候変動」ですよね。確かに元道民的には冬の長さ(根雪の期間)がここ30年で2ヵ月近く短くなり、景色も変わってしまった印象はありますが。
そもそもこの「お題」が広く認知されてきたのは文明の歴史全体から見ればごく最近のこと。そうした中でも過去の記録を拾い、新たな観測手段も加えてその仕組みを解明しようと本気で努力されている人たちに比べたら、我々一般は想像ばかりであれやこれやと騒いでいるに過ぎません。おそらく本当の結論は世紀単位の未来になるのではないでしょうか。
そうした「よくわからない」状況下で我々が選ぶべき行動…いや、無難な選択(笑)は、まずは怪しいと思われる要因はできるだけ排除しておくことと、推定が誤っていたと気づいた時に方針転換が「可能な側」を選んでおくことだと思います。
まあ「よく分からない努力」もそれがエコノミーを兼ねるのであれば現状は悪くない選択のように思います(排出権取引は私も理解不能ですが)。むしろ危ういのは米国のように国家の立場に甘えて結論を今から「決め打ちしてしまっている」方面でしょう。
一般的に大気中の炭酸ガス濃度が上昇すれば植物の繁茂を助けます。水槽で水草を育てるアクアテラリュウムをやったことのある方でしたら良くわかるでしょう。それ専用の二酸化炭素供給装置で炭酸ガスを与えると、それこそ手におえないほどに水草はぐんぐんと成長してゆきます。試しにペットボトルに10%〜20%濃度の糖分を含んだ液体を入れパン酵母を加えビニールチューブなどで水槽の炭酸ガス供給装置と接続してみて下さい。その効果に驚きます。閉鎖環境に置いた温室などで二酸化炭素を供給してやっても同じように植物の成長は著しくなります。ビニールハウスではわざわざ二酸化炭素発生装置を備え付け炭酸ガスを供給しているのです。 で、過去の地球では現在の七倍の炭酸ガス濃度だった石炭紀がありますが、この時代は植物が炭酸ガスをせっせと取り込み化石燃料として今に残しています。
何が言いたいかと言うと、自然界は炭酸ガスを貴重なエネルギーとしてちゃんと取り込むシステムとなっています。炭酸ガスは植物の大切なエネルギーのひとつなのです。