刺客続々登場

デトロイトショーで危惧していたモデルが出てきた。VWジェッタとフォード・フュージョンのハイブリッドである。VWのハイブリッドシステムは日産に限りなく近い。1,4リッターTSIエンジン+20kW(27馬力)のモーター、そしてツインクラッチDSCを組み合わせたタ
イプ。電池も1,1kWhのリチウムときた。

システム構成としちゃカンペキ。文句なし! 日産やホンダが開発中の次世代システムと同じでございます。加えてVWの場合、リチウム電池も韓国のコスト&ボッシュによる入念な仕上げを受けたタイプ。最近のアグレッシブなアメリカ戦略を考えれば、価格もプリウスに真正面からブツけてくるに違いない。

フュージョンのシステムは基本的にトヨタと同じ。従来型で2,5リッターだったエンジンを新型から2リッターのアトキンソンサイクルとしている。排気量を上げたカムリに対し、フォードはダウンサイジングしてきたワケ。結果、従来型より大幅に性能アップを狙った新型カムリHVより市街地&高速燃費共に優勢。

技術レベル高いVWだけにジェッタHVは相当イケると考える。フォードだって体力ある。フュージョンもカムリの強力なライバルになること間違いなし。となると気になるの、GMです。GMはプリウスと非常に近いシステム持つハイブリッドシステムを開発済み。いつでも出せる状況にあると思っていいだろう。

アメリカはハイブリッドがスタンダードになるということ。日産もFF用のハイブリッドを急がなくちゃならぬ。ホンダについちゃVWと同じタイプのハイブリッ
ドを1日でも早く出すべきだ。トヨタはリチウム電池を何とか実用化しなくちゃ追いつかれる。予想以上にカッコ良かったNSXも気になるけれど、勝負はエコ
カーです。

・ECOカーアジアは「アルト・エコのタイヤに驚く!

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4 Responses to “刺客続々登場”

  1. ルーレ より:

    ジェッタに搭載のリチウムイオン電池、日経だとサンヨー製となってますがどうなんでしょうね?

  2. 小林 英弘 より:

    VWの小排気量ターボエンジンとトランススミッションはどちらも素晴らしい「逸品!」ですので、これをHWにしてプリウスと同価格で発売してきたら…勿論VWの「本気度」にもよりますが…事によっては日本車HVはことごとく駆逐されてしまう可能性すらあり得るのではないでしょうか!? 特にあの「いつ変速したのか分からないトランスミッション」は脅威です! どの日本車にもない不思議かつ自然な感覚のあの変速フィーリングはどの日本車でも味わえないでしょう?
    …ただ一つだけ疑問なのは、なぜ日本市場で不人気なセダンボディのジェッタを「HV戦略車」にしたのか?です。なぜ素直に「ゴルフHV」にしなかったのか? そこに疑問を感じます…。
    それプラス! そこまで気合入った「戦略モデル」が未だに「右ワイパー&左ウインカー」仕様だとしたらさすがに怒りますよ! 「日本人を舐めるのもいい加減にしろ!」と暴れますよ!(笑)。…ここでこの場を借りて輸入車メーカーの方々に言いたい。「日本の自動車教習所では「右ウインカー&左ワイパー」を教授して「免許」を交付しているんですよ!」と!。この件に関しては私は一歩も退く気はありません! 「日本で商売したいんなら「日本の法規」に適合した商品を持ってこんかい!」です!。これに関してはどこかのアフターパーツメーカーが『輸入車用ウインカー&ワイパー日本仕様変換キット』を発売したら爆発ヒットするのでは?とすら思ってます!
    …ちょっと話は逸れましたが、個人的な贔屓目で何ですがホンダには頑張ってもらいたいですね。「フィットHVを極める」のもアリだとは思いますが、アクアを見ても分かる通り、やっぱり「ブランニューの新車で超燃費!」のインパクトは絶大です。アクアはスタイル良し燃費良しスペース効率良しの強敵ですが(←個人的にはそれプラス「鮭の塩焼きオレンジ」に代表される個性的なボディカラーの設定も魅力効果絶大だと思います)、いちホンダファンとしては頑張ってもらいたいですね〜。
    PS:何だかんだ言いましたが、今のHV車で一番輝いてるのはやっぱりカムリHVだと思います! 何よりも「クルマ」として何かを犠牲にしたとか何かが破綻しているとかのネガティブな要素が全く見当たりません! 乗った事のない方は騙されたと思って一度ぜひ試乗してみて下さい! 「乗れば必ず欲しくなる」そんなクルマの筆頭です! お金さえあれば今すぐ買いたいクルマです!

  3. kanbutan より:

    アメリカではゴルフよりジェッタの方が人気ありますからね。従来車同様、メキシコで造るのでしょうから日本車には厳し過ぎるライバルですね。ビートル同様、日本に持って来れば日本国内もアメリカと同じですね。海運の運賃が欧州勢より断然有利ですものね。中国製パサートでこれやられたら一巻の終わりですな。

  4. さね より:

    ますます日本車ピンチ!なんですかねヤッパリ? なんて言えばいいかわからないですけど、ハイブリッドシステムは最高峰でしょうし、エンジンも安い割には良くできてるんでしょう。CVTも一定の条件なら燃費だけならよいのでしょう。でも各々は良くできてても、一つの車になった時に魅力薄いよーな…
    結局乗って楽しく良く走る、見ても所有感満足、内装は見てるだけでもワクワク運転したい、パッケージは緻密。でないと車としては高い買い物だし、購入候補にならないんですよね。日本市場意外は。 燃費も大切ですが車としての魅力を磨かないと。日本車! とりあえずCVTが好きならガラパゴス化でもいいから、トロイダルCVTなり新型トランスミッションにしたり、思い切った本当に価値ある新技術を載せて車の原点を見つめ直して頑張ってほしいです。 その点マツダの方向性は出来不出来はともかく、いいなと思います。

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