全日本ラリー『久万高原』は標高差が500mもある。ここで戦えなければミラ・イースも資格無しか
週末は全日本ラリー『久万高原』でした。全日本の中でも久万高原はミラ・イースにとって一番厳しいと思われるコース設定だったりする。なんせSSのスタート地点の標高1000m。そこから1500mまでイッキに登り、1000mまで下がる。加えてコーナーの数は200以上! パワーウエイトレシオ12kg/ps。0~100km/h加速で10秒は切れない。86だと7秒。これを200回繰り返す。
写真/上原あずみさん
キツい登り区間の立ち上がりとなれば、平坦地以上に厳しいです。逆に考えると久万高原で全日本ラリーに出ている車両達より圧倒的に遅ければ、全日本ラリーに参戦するのは無理だということ。ミラ・イースにとっての「入学試験」のようなもの。実際、登りのコーナー立ち上がりは修行です。ウエットでも全開したってホイールスピンすらしませんから。ギア比だってノーマルなので合わない。
上は最終SSのリザルト。いくつかの課題を解消すればまだまだ速くなると思う。当面の課題はエンジンのトルクバンドですね。現在3500~6000回転までしか使えない。これを7000回転くらいまでパワーダウンしないようにするだけでギアが繋がる。熱ダレも課題。8~9kmあたりからパワー落ちていく。そうそう。他のクルマは全てSタイヤなのに対し、私らアドバン・ネオバ。1セットで4戦を走ってる!
今回ラリーファンの方のユーチューブとMORIZOチャレンジの動画が2本あったので紹介しておきます。ちなみにミラ・イースはオープンクラスのため、全日本の最終ゼッケンと3分の間が空く(そこまでは1分毎)。したがって土曜日はラリー終了と思われしまい、登場せず。嬉しいことに日曜日は追いかけてくれた。おかげさまで素敵な空撮などあり、良い記念になりました。感謝!
単独だと速いかどうか解りにくいので、少し前に戻して見ていただれば、と思う。何より乗っていて楽しいし、伸び代を持ってるのもワクワクします。最終リザルトは出走49台。完走38台というリタイア多い厳しいラリーだったにも関わらず全くトラブルなし(課題は多し。笑)。終わってみたら33位で、どうにか全日本ラリーの仲間に入れてくれそうな結果となった。
来年から全日本ラリーのレギュレーションが変更され「当該自動車製造者発行のカタログ、パンフレット等に掲載されている車両全高を車両全幅で割った数値が、1.04未満であること」という項目が出来た。ミラ・イースは背の高い4WDで1.02なのでクリア。N-ONEのRSは1.047で「1.04未満にならない」。入門用のラリー車として育てて欲しい、というラリー界の気持ちだと思う。
ボールはダイハツにある。ぜひとも期待に応えて欲しい。
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