北海道で起きた痛ましいカートの事故、運転していた子供に100%過失は無いです
北海道のイベントで心の痛む事故が起きました。11歳のお子さん運転の汎用エンジンを積んだカートがコースオフして観客に飛び込み、2歳のお子さんの命を奪ってしまった。この事故、100%管理者の責任だ。11歳のお子さんに何の責任も無い。乗っていたカートはレンタルなどに使われているもの(レーシングカートと報じているメディアもあるが間違い)。
11歳なら問題無く乗れる。その上で運転ミスは当然ありうること。そもそも乗り物は全て危険を伴う。さらにカートの場合、速く走るための練習用です。安全の配慮をキッチリ行ってから乗せる。安全確保しないでカートに乗ることは「防具付けず、しかも竹刀じゃ無く真剣使って剣道やるようなもの」だ。レンタルカート場に行けば解るが、コースになど近寄れない。
人が出入りするピットレーンはコンクリートなどのウォールで仕切るか、カートの突入を防ぐためのバリアーを巡らせるのが常識。100歩譲って頑丈なバリアーを作れない時は、複数のバリアーを作った上、コースから距離を取る。なのに事故が起きた状況を見ると、そういった配慮一切無し! 専門家が現場にいたら、カート飛び込む場所に2歳児がいる設営なんか絶対しない
心配なのはカートに乗っていたお子さんだ。もちろん亡くなったお子さんはもっと可哀想だけれど、これは100%主催者の責任であり別の問題です。カートに乗っていたお子さんは普通に許されることをやっていただけ。でも死亡させてしまったとなれば、その気持ちはいかばかりのものか。これだけ報じられたら(私も当初控えました)、いろんなことを言われる。
最悪なのは主催者が責任逃れすること。ここはキッチリ100%の責任を認め、お涙ちょうだいの数字しか考えないメディアがさらに大騒ぎする前に、決定的にダメなことをやり、なおかつ専門的にあり得ないようデタラメな安全配慮だったことを全部公表し全面謝罪したらいい。主催者が怒られて矢面に立つことでしか、カートに乗っていたお子さんを救う方法はない。
とにかく直線のエンドに防護措置無しでピットを作るなんて考えられない! 「ブレーキ掛けなかった」に代表されるドライバーの過失を臭わせることを1つでも言ったら、業界の人間としてどんなに強い言葉でののしっても気持ちが収まらないです。
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国沢さんおっしゃるとうり!
まして、多少なりとも車の事が解っている自動車ディーラー主催のイベントで、誰一人危険だと気付かずにあの形で開催していた! 本当に悔やまれます。
いつも辛口のブログでいいですね!
安全対策は車に限らず特に工事現場など第一で優先します。中小の工事現場はその面では怖いのがあります。今は現場を離れた人間ですが、車とパソコン情報は欠かせません。最近の車の安全装置はすごいですね。ただ各社には大きな違いがあるようです。
本当にそう思います。
同じ二歳児の親として、心が痛みます。
運転してた小学生のフォローがしっかりなされることを願うばかりです。
レンタルカートを一度でも乗った事があるなら、あの会場の作り方が異常だということはすぐわかると思います。
高校生の時に数度乗っただけですが、TVを見たとき唖然としました。
運営側には一人もレンタルカートをやったことのある人間はいなかったのでしょうか。そういった経験者や専門家に意見を一切求めず、運営してたのでしょうか。
あの会場にいた人たちは、多少なりとも車に興味があった人だと思います。その方たちをその車自体で悲しませてしまう、とても残念です。
ご意見に同意いたします。
亡くなった幼児については言わずもですが、ドライバーの責任を問う意見を目にするたびに胸が痛みます。
今回のお子さん同士のゴーカート事故は、もはや言葉になりません。
原因は、構造的に知床遊覧船の事故に近い。国沢さんが言われるとおり、明らかに主催者側の危機管理の欠如に尽きます。主催者は非を認め徹底的にお詫びして、人の道に反するコトは絶対にやってはいけない。
そしてどうか、どうかお子さん達のプライバシーが守られますように。。。
ご指摘の通りあれは遊園地のゴーカートとは別物です。
報道を見ていましたが、イベントを開いた側が「止めようと(引っ張ったりした)したんだけど」と言い訳をしはじめ、何とも言いようのない気持ちです。
そんなんで止まる乗り物ではないことは主催者側が良く知っているはずなのですが。
樹脂製のブロックも、人が簡単にまとめて押して片づけているところが映っていてびっくりです。
この件について国沢さんの大嫌いな某サイトの落書きコメント見てると、識者気取りの好き勝手なコメントに怒りを通り越して殺意すら湧いてくるレベル。どう考えたら運転していた子供が悪者として断罪すべきなんて意見が出るのでしょうか?
他にもこういったイベント自体やカートそのものが悪といった原理主義者の意見も少なくありません。
あんなサイトの意見なんぞ無視すればとは思いますが、この件については国沢さんからも引き続き情報発信頂ければと思います。