厚労省だけでなく外務省もステキな人ばかり。2日続けてカブールに着陸するも乗せる人の姿無し!
新型コロナ禍に於ける我が国の対応は世界3流で笑うしかない。ワクチンの認可を2ヶ月も引っ張った上、全て後手後手。医療機関との連携も出来ないですから。アフガニスタンの騒乱を見ると、厚労省だけで無く外務省も笑うしか無さそう。自動車業界は海外滞在が多い。超短期の出張を含めれば訪れない国などないほど。海外で有事あった時に頼るべきは日本の大使館や領事館です。
なのにアフガニスタンの日本大使館員12人は8月17日に友好国(英国らしい)の軍用機で逃げ出した。日本大使館は8月15日にトルコのイスタンブールに移している。おそらく15日にカブールが陥落したことを受け、慌てて脱出ルートを確保したんだと思う。結果、アフガニスタンで邦人の保護をする術が無くなってしまった。一方、防衛省はすぐ動いていたらしい。
C-2輸送機 写真/航空自衛隊
パキスタンと話を付け、23日に足の速いC2を飛ばす。ここまでに4~5日は掛かっただろう。さらに翌日、航続距離短く&遅いC-130Hを2機送る。トラブルあったら整備が難しい国産機のC-2と違い、C-130Hなら日本以外の国でも使われているため整備可能。驚いたことにC-2は25日の夜にカブールへ着陸した。しかし! 乗せるべき対象者が一人もおらず、すぐイスラマバードへUターン。
この体たらくを受け、おそらく防衛庁と外務省の間で殺し合いのような折衝が行われたと思う。そりゃそうだ。命がけでカブールへ到着したら誰も居ないんですから。ただ少し手応えあったのか、翌26日の夜もC-130Hをカブールに派遣した。されど再び誰もおらず空振りしてイスラマバードに戻るハメに。イスラマバードから日本までは政府専用機を用意したが、千歳空港待機になっている。
さて。パキスタンに残っていたらどうか? 上のリンクはアフガニスタンの日本大使館のWebである。逃げ出したイスタンブールの連絡先しか書いていない! というかカブールの状況を含めた新しい情報など更新なし。最低でタリバンと交渉し、公に出来る内容くらい欲しい。タリバンが解る言語で日本人に対する対応くらいプリント出来るようにするべきでしょう。
逃げ出し、その後も情報出さない岡田大使
救援機が25日と26日にカブール空港まで行くことだってWebに出すべき。酷い! 外国で厳しい状況になったら、運が良くない限り自分で生き延びなければならないってことですワな。おそらくアフガニスタンに居る同朋は、ある程度覚悟を決めていると思う。タリバンであってもアフガニスタンを助けてきた日本人には危害を加えないという手応えもあるかもしれません。
怖いのは日本人を人質にしたらお金取れると思っているISISだ。落ち着くまで日本に戻ってくるべきだと考えます。とはいえ外務省が何の働きもしなければ空港にも来れない。タリバンと折衝して通行パスみたいなものを作成する必要だってあった。でも逃げちゃったから何も出来ないです。海外駐在や出張の際は外務省の情報など当てにせず、自社でしっかり安全を確保するしかなさそう。
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