国交省審査値で航続距離257kmのe-ハイゼット、気温5度だと140kmしか走らない?

ダイハツの軽電気商用車e-ハイゼットに試乗した。興味深かったのは航続距離。国交省の審査値だと257km。されどダイハツの市街地走行パターンはエアコン無しなら300km。夏場30度のエアコン使用で170km。冬場5度でヒーター使ったら140kmという。いろんな意味で驚く! 国交省の審査値、軽電気商用車の航続距離の目安にはならない(笑)。メーカーは正直だ。

電費で言えば4.5km/kWh~9.5km/kWhということ

というか海外の電気自動車サイトは、気温や走行パターンによる航続距離違いをハッキリ出している。日本のメディアを見ると、条件別の航続距離について”ほぼ”記載なし。実際どうかと言えば、人やクルマによって大きく違う。まず人。私が典型例なのだけれど、初代リーフの時代から暖房は雨の日にしか使わない。今でも基本的にシートヒーターで頑張る。

冷房はクルマの密閉度合いや、ガラスの性能で大きく違う。密閉度合い高い乗用車だと、外気温30度くらいまでなら300kmが170kmに落ちるほど厳しくない。もちろん走行速度によっても航続距離は違ってくる。e-ハイゼットの場合、最悪で140kmを考えておけばOkというイメージでいいと思う。カタログで590kmのBYDシーライオン7は、海外サイトだと300km~610km。そんなモンです。

オートキャンプのベースとしてもポテンシャルある

さて。e-ハイゼットで「いいね!」と思ったのが平面のルーフ。N-VAN e:はデコボコしてるため、太陽光パネルをつけるのにキャリアが必要。e-ハイゼットなら軽くてソフトな太陽光パネルを磁石で密着出来る。300W分くらいなら載りそう。ここから得た電力をクーラーやヒーターとして使えば天気の良い日(暑い日も冬場の太平洋岸も晴天率高い)は航続距離を大幅に伸ばせる。

でん吉を持ってるためe-ハイゼットまで手は回らないけれど、誰かチャレンジしてみて欲しい。300Wのパネルと2kWくらいの蓄電地と、100Vで稼働するクーラー、効率の良い電熱ヒーターで運転席+助手席だけ空調(前席とキャビンの間に仕切りをつける)してやれば、車載エアコン使わないで済む。コンスタントに航続距離300km/電費9.5km/kWhを達成出来ると思う。

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4 Responses to “国交省審査値で航続距離257kmのe-ハイゼット、気温5度だと140kmしか走らない?”

  1. ダイナミック より:

    同様の話で、ガソリン車の試乗記で燃費が報告されているとき、走行パターンによる燃費の差が気になります。よくあるのが「高速6割、一般道3割、山道1割」といった条件表記です。ただ一般道といっても、大都市域で200m間隔で信号交差点があるのか、市街地外の流れの良いバイパス国道なのかで全く違い、前者だと平均移動速度は時速10㎞台前半、後者だと時速40㎞といったところで、燃費も倍半分の差が出ます。車載で燃費計だけでなく、平均速度が表示されるクルマも多いのですから、「平均速度○㎞/h:燃費○㎞/L」といったレポートが参考になります。

  2. アミーゴ5号リリボーン より:

    どういう風の吹きまわしというべきか、
    よくぞ本当の性能を示してくれたというべきか、、、

    こんなネガティブな性能情報を出すのは、トヨタしかいないと思っていましたが、ダイハツがやってくれました!!!

    そもそも国内でEVが信頼されない一番の要因は、初代リーフやi-MiEVから今に至るまで、メーカーなり国交省なり協会なりが、EVの弱みを正直に伝えてこなかったからだと思っています。

    ちなみにダイハツからこういう情報が出てくるということは、
    ①このままではEV普及は見込めないという危機感なのか
    ②EVの真実を明かして、BYDのラッコを牽制する戦略なのか、
    ③開発している次世代バッテリーに大いに自信があるのか、
    等々、例によって好き勝手に妄想しております。

    でもどんな背景や思惑であれ、これこそあるべき姿だと思います!

  3. KUMA(育休終わりました) より:

    やはり、国沢さん、ソーラEVについて先見の明ありすぎなのでは?

    今のでん吉号は、
    SP(約50V)→蓄電池→(100V AC変換)→メインB(約300V)
    (SP:ソーラーパネル、メインB:メインバッテリー)

    SPオプションのBz4Xでも、
    SP(約50V)→(DCDC変換)→メインB(約300V)
    なので、どうしても変換損失が出てしまいます。

    ソーラーパネルの電力をエアコン用と割り切り、40V程度のセカンドバッテリーを設け、それでエアコン機器類を稼働できれば、変換損失はでず、一番高効率に太陽光エネルギーを利用できます。(上手く表示できていますかね?)
      
    メインB→走行モーター
     └→(DCDC変換)→40V電池→エアコン(40V駆動)
               ↑
              SP(約50V)

    (図式上、メインバッテリー→40V電池で変換ロスは出てきてしまいますが、そもそも、エアコンコンプレッサーを300Vで駆動しているわけではないので、このロスは考えなくてもいいと思います。)

  4. ZBT より:

    実走行距離でも先行する三菱のミニキャブミーブの公称値(国交省審査値)より幾分かは好成績なんですね。

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