大手メディア、自動車企業の巨額な赤字が嬉しいのか? 自分の会社は大丈夫なのかしら
三菱自動車に続き日産も2020年4~6月期の決算発表を行った。当たり前ながら2855億円の赤字。2020年度の決算予想も発表し6700億円の赤字見通しとした。大手メディアは一大事といったニュアンスで報じているけれど、新型コロナ禍を考えたら当然だと思う。むしろ新型コロナ禍と関係無かった2019年度決算の赤字額6712億円を考えると、同じくらいの金額で済んでる。
そして大手メディアは「ゴーンが日産の立て直しを始めた時に匹敵する赤字」と解説してます。ゴーンが日産の経営を任された時と現在で最も違うのは負債額。2000年3月期、利益剰余金すら赤字だった! 破綻しなかったのが不思議に思えるレベル。されど今や6700億円の赤字だったとしても耐えられる体力を持つ。グプタCOOによれば「1兆2000億円の手元資金を用意出来てる」。
日産の場合、新型車を多数スタンバイさせている点が大きなプラス材料だと思う。先日発表された「カミングスーン」の中で「厳しいかもしれません」と思えるのは軽の電気自動車とキックスくらいのもの(キックスは納期半年。軽の電気自動車はアリアのように安ければ評価変わります)。それ以外のモデル、全て売れそうな雰囲気。自動車産業、人気車種が2~3モデルあれば復活する。
だからこそゴーン時代の日産は、6843億円の赤字出した翌年の2001年3月期に3310億円の純利益を出した。もちろん新型コロナ禍がどうなるか予想出来ないため、2021年度決算なんか読めない(本当のところ、2020年度決算だって不確定要素多い)。でも売れる車種をラインナップし、ムダを止めたら良い数字になると考えます。なんたって日産、技術があるのだった。
日本にとって自動車産業の重要度は極めて高い。豊田自工会会長も「自動車産業が元気になれば日本も元気になります」と言っているが、その通りだと思う。そもそも大手メディアだって自動関連企業からの広告費収入は大きいことだろう。必要なら自動車企業を批判してもいい。けれど新型コロナ禍に於ける厳しさについちゃみんなで頑張るべき。多くの企業が4~6月期は赤字だと思います。
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