日産大攻勢!

日産のイキオイが凄い! ここにきて世界中にEVの工場やバッテリー作る工場を建設すると発表している。いまだかつて新規事業にこれほど思い切った投資をする自動車メーカーなどない。トヨタですらハイブリッドの普及には12年もかかっているほど。こらもう「自動車産業」の常識からすれば、ギャンブルのようなもの。

例えばプリウスの場合、初期型に搭載されたバッテリーは全て寿命に問題を抱えてしまった。だからこそ全量を交換の上、生涯保証にしたのである。その他、直噴エンジンにしても姿勢制御装置にしても新しい技術が最初から順当に立ち上がったというケースはそう多くない。というか私はあまり記憶無い。

そもそもEV自体、未だ暖房使うと走行距離を大きく減らすという弱点を克服できないでいるなど、相当の補助金を投入しない限り、イッキに普及するものと思えません。急速充電施設の確保も大きなテーマ。また、石油を供給する側に「戦略」というものがあるなら、2年ほどガソリン価格を下げるという手もある。

なのに日産のEV関連のニュースを見ていると、破竹の快進撃を伝える大本営発表の情報をそのまま流す姿を思い起こさせる。もちろんギャンブルに勝てば、大きな利益を上げられる。おそらくゴーンさんは「明日の新聞に出た結果」を見てから行うギャンブルくらいの自信を持っているのだろう。

ただ大きな「掛け」ほど、相手側が黙っていない。反対勢力だってあります。まぁゴーンさんは大ギャンブルに失敗しても「サヨナラ」で済む。問題は残された日産である。個人的にはもう少し慎重であるべきだと考える。

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5 Responses to “日産大攻勢!”

  1. 那須与一 より:

    もしトヨタが300万プラグインハイブリッド、日産の200万のEV。みなさんならどっちを選びますか?私は所得を考えるとセカンドカーは絶対安いEVですね。
    ところで日産、株主総会前にガンガン話題を振りまいていましたが、日本人から見て、役員報酬の多さは日産の現状を考えると理解できないのがゴーン流。逃げる前に誰かガツンと言ってやって下さい!これでギャンブルが当たれば、神様扱いですね。クルマにしろ話題にしろ日産に関しては楽しみです。
    2台目エコ減税車考えているのですが、日産には新しいクルマが無い!と痛感します。(トヨタもプリウス以外同じようなもんですが(笑)

  2. konchi より:

    ヤマハさんのバイクですら、販売再開出来ずに、ホームページからいつのまにか落ちてしまいました。量産レベルの台数を出すとなると、バッテリー問題は、相当深刻なようです。パソコンが火吹いても、直接人命に影響はなさそうですが、バイクでさえパソコンの何倍ものリチュウム電池積む事になりますから、大変なようです。ヤマハがバイクの販売をいつ再開出来るか、これが指標になるのではないでしょうか?噂では、バッテリーメーカーが・・・・・というような話も聞きますが・・・・?

  3. チャコティ より:

    師匠!
    ご存知とは思いますが日産はパック式バッテリー 
    を搭載すると発表しております
    オーナー個人での充電は無いということですネ
    ディーラーに行って数分でパック交換という戦法の様であります。

  4. bianch より:

    各国から援助を受けている背景もあって積極的な戦略を打ち出しているのではないかと考えます。例えば、北米や報酬などは億単位のお金が動いています。
    ハイブリッドまでは行かないまでもEVの需要が確実にある中でEV領域の大多数のシェアを日産が奪うと考えればメリットがあるかもしれませんね。

  5. ns より:

    国沢さんの言うとおりですね。EV車は売れません。
    走行モーターだけでなく冷暖房、ヘッドライト、ストップランプ等のエネルギーは全てバッテリーです。
    10.15モードで160km、実走行では0.7の110km。さらに夜間暖房でもつけたら80km走りますかね?
    軽自動車に置き換えるとガソリン容量が6〜7リットルしか入らないことになります。常に予備タンで走るのがEV車です。
    ガソリン車は補給すればすぐ走りますがEV車は大変です。故障車ですよ。
    バッテリーがどんなに進化し小型で大容量になってもこんどは価格と、充電時間が問題だ。
    高くて使い勝手の悪いEV車は話題性だけで実用性はありません。
    日産はHV車の開発を中断したことが致命的な失敗です。(ゴーン社長の方針)
    ご存じのように車は特許の塊です。開発が遅れれば遅れるほど特許の壁だらけになってしまいます。
    日産はゴーンがいる限り駄目になります。

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