宏光MINIの衝突試験動画が公開されました。けっこう頑張ってると思う
中国の自動車メディアが宏光MINIの衝突試験を行った。中国のメディア、独自に衝突試験を行えるくらいの財力を持っているのだから凄い! 興味深いことに中国政府はメディアが民間企業に対し強く出ても全くフォローしない。むしろメディアの企業叩きを喜んで見ている感じ。だからこそモーターショー会場でクルマの上に乗って大騒ぎしたって生ぬるく見守るのみ。
中国以外じゃ販売台数を聞いたって「そんなこと答えたくない」と超強気のテスラすら中国だとひたすら低姿勢なのだった。さらにこうやって衝突試験まで行い、その上で車両を全バラし変形度合いなどコンピューター解析してるんだから凄い! ということで下の動画は宏光MINIと、今までの「バックヤードビルダー製の電気自動車」をオフセット衝突させたもの。
私も何度か書いた通り、中国で普及している少量生産の小型電気自動車と宏光MINIは全く違う乗り物。今までの小型電気自動車はパイプや角材などを溶接して骨格を作り、電池を適当に搭載していた。けれど宏光MINIは普通の乗用車のようなモノコック構造。リチウム電池もキッチリとパッケージして搭載している。動画を見れば明確に解ると思う。
宏光MINIとブツけられた撞老头乐というベンツ+パンダみたいな同じサイズ&重量の従来型小型電気自動車、木っ端微塵である。中国メディアも即死と断定。そもそも普通のダミーだと壊れちゃうということで、木造ダミー使ってます! あまりのポンコツぶりにひたすら恐ろしいのみ。方や宏光MINIといえばやや厳しい評価ながら、エアバッグも付いていないのになかなか。
ちなみに上の動画の試験は60km/hだという。日本の超小型自動車の40km/h衝突であれば楽々クリア出来ることだろう。エアバッグを追加してやるとさらに安全性は増す。もし宏光MINI以外の中華小型電気自動車に乗るなら、まずボンネットを開けてモノコック構造かどうか確認すること。パイプフレームや角材で作られているなら、基本的に衝突安全性は全く期待しないこと。
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