尊大なる警察

役人の間でも警察は評判が良くないと言われるけれど、新年早々発表されたデータ見て「そうだろうなぁ」と思った。「交通事故死者数が51年前の水準まで減少した」というものなのだけれど、笑っちゃうくらい徹底的に手前ミソな解釈なのである。というのも減少した理由は「飲酒運転の減少とシートベルトの着用率が高まったため」なんだそうな! もちろんその通りだろう。けれど交通事故死者の減少は昨年に始まったことじゃない。1994年以後、ずっと減り続けてます。なぜか? こらもう自動車メーカーや国交省、自動車工業会の努力に他なりません。御存知の通り1990年代の前半から衝突安全性は飛躍的に向上した。加えて事故を未然に防ぐための装置(ABSや姿勢制御装置など)が普及。事故を防ぎ、万一衝突しても死亡事故となりにくくなっているのである。さらに国交省は道路構造の見直しも行い、厚労省だって緊急医療体制を整えてます。しかも! 警察以外は、国民に何ら負担を強いていない。努力や工夫で安全性を向上させているのだった。「自動車メーカーが衝突安全性を向上させて頂いたので」くらいのコメントをしたっていいだろう。国交省に対しても「自工会と協議し、素晴らしい衝突基準を定めて頂いたのが功を奏しました」くらい言ったっていい。警察は自主努力をしていないように見えてならぬ。いや、自動車メーカーなどのバックアップを受けられない治安なんか悪くなりつつある。なんせ警察庁長官を狙撃した犯人すら捕まえられないのですから。国民の犠牲を求めず、創意努力しようという気にはならないのだろうか? 飲酒運転だって罰則強化でなく、取り締まりを強化するだけで十分効果出ると思う。

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2 Responses to “尊大なる警察”

  1. 高峯 駆さんの残ったブログ

    楽しく読ませていただきました。
    とても勉強・参考になりました。
    どうもありがとうございました。

  2. やられた・・・・放置駐車違反

    去年の6月から施行された駐車監視員制度ですが、今まで無事にキップ切られずに過ごしてきたのですが、今日とうとうやられてしまいました。
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