小型車戦線激化
タイで新規ユーザーを集めているのが、40万バーツ前後(120万円)の価格を付けているECOカー。その先駆けであるマーチが伸び悩んでしまっている。日本だけじゃなくタイでもデザインの評価に問題を抱えてしまっているようだ。参考までに書いておくと、このカテゴリーの一番人気は後発のスイフト。
日産も「何とかしなくちゃアカン!」になったのだろう。大がかりなフェイスリフトをしてきた。日本もこの顔になるということです。それにしても何とアナウンスも無しで海外で先にマイナーチェンジモデルを発表しちゃうんだから時代は変わった? しかもリアハッチ内側の仕上げを改善するなど、作り込みも行っている。
ただステージ上に置いてあった大切なモデルのアンテナを見たら、相変わらず曲がっている。マーチの証か? まっすぐなアンテナを作るの、難しいのだろうか? 日本を含め、マーチはユルくない滑り出しになっている。タイやインド、中国などを含め、トランクを付けたセダン仕様も必要になってくるかもしれない。
だからこそホンダはブリオのトランク付きを追加した。見事な「とりあえず付けてみました」感なのだけれど、果たして人気やいかに? そんな中、日記で書いた通り、スイフトだけは5ドアHBで大人気になってる。皆さん「カッコ良い!」という。確かにマーチもブリオもハッチバックモデルを見ると「う〜ん」。
そいつを横目で見ていた三菱自動車は、ミラージュのイメージを全く感じさせないセダンを出してきた。車名はインプレッサを感じますが。このくらいスタイリッシュなら売れると思う反面、もしかしたら高価なのかもしれません。高ければ、やっぱし売れない。このあたりがアジアンカーの難しいトコロであります。
・ECOカーアジアは「ハイブリッドなんか不要か?」
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マーチは…特にかっこよくなった印象ないなぁ。ミラージュのセダンはHBと違いカッコいいかも、ついでにワゴンでたら買うの考えちゃうなぁ 出ないでしょうけど。 しかし顔つきとかセダン形状でイメージ変わるんだなぁ以外に… となれば忘れさられたガソリンアウトランダーも早く改良した方がいいかも。せめて車体もPHEV並みに力入れてほしいなあ ある雑誌を見たらボディの補強箇所は多く、鉄板の厚さも違うみたい。高張力鋼使っても厚さがないと剛性には意味ないとか… ミラージュと同じに顔つき変えたらいいじゃないですか。小型戦線激化とは関係ないですけど、よーするにマーチやミラージュセダンを見て、予想より先進国も含めて売れないなら早く金かけて改良しないとずっこけたままになると。 そもそも最初から気合い入れて出せばいいんですよねぇ… ハズレる場合もあるでしょうから、アメリカメーカーみたいに改良を絶え間なくしていけば、FMCするまでに復活するかもしれないんだから。アメ車はその点イヤーモデルでメカニズムからデザインまで売れないとかなり変えますよね。シビックもそうですけど。マーチもミラージュも最初っからもっと改良しとけば、違ったイメージだったかもなあ…。まあ会社の規模やお金の余裕も違うしな無理か。 マツダはその点頑張ってます感出してるし、改良しますしCXー5やアテンザなど日本では車体デカい割にインパクト大でそれなりに売れるんでしょうね。作ってる人はコストやらいろいろ苦労してるんでしょうが、悲しいけど買う方は関係ないからな…。
三菱ミラージュG4って、アジアの小型タクシー感横溢ですね。
こうしたキャラクター付けだと当地でもホンダ・ブリオやスズキスイフトが「タクシーに使われていないから」と「オーナーカーの魅力」でさらに売上を伸ばすこと必至かも知れません。
そう、こうした新興国では中産階級を中心に「モータリゼーション拡大期」なだけあって「商用車的生活臭がない」プライベートカー分野が今後急激に伸びるのは歴史的に常であり、タイもその例に漏れないこと明白です。
するとミラージュのセダンなり日産ラティオは「タクシー市場で盤石のシェア・信頼性を誇る」トヨタ・ヴィオス(そして後継のエティオス)と「パーソナルカーとして確たる定評を持つ」スズキスイフトなり前記のブリオらの狭間にあってどのようなマーケティングを行うのか、我が国からも目を離せません!
嗚呼、800cc2気筒のスズキレジーナが待ち遠しい―「軽でもコンパクトでもない」新しいAセグメントカーとして。
ホンダブリオのトランクつきは「大きなセダンをベタに縮小した」三菱のG4と対照的に1950年代のイギリス製ヒルマンミンクスやらオースチンA40など往年のヨーロッパ車を髣髴させるプロポーションで心惹かれると思います。
ただ日本で売るにはフィットがある以上商品化は辛いか。
さて日産マーチ、正直言ってこれを買うならダイハツのムーヴターボを選びます―何なら「普通車であること」の旨みがどこといって乏しいもので。