新型WRX試乗記

昨日も城市兄と話をしていたのだけれど、自動車メーカーの国内広報は社内的な存在感が極めて薄くなってしまったようだ。一
昔前まで「社長の代理」と言われた花形部門だったのに、今や権限は急速に少なくなっているという。「お金を渡されない宣伝部門。ナニも出来ない」としか思っていない広報部員すら出てきた。

好例がデトロイトショーに出展された新型WRX STI。何と! アメリカで試乗記事が出ている。もちろん開発や生産は日本で行われるため、その気になれば日本のメディアを先行させることだって出来た。日本で売らないモデルなら日本を優先しなくてもいいけれど、日本のメ
ディアにとっちゃ顔にドロを擦りつけられるもの。

新型WRXの試乗記(カッコ良い)

いや、メディアは海外のジャーナリストに試乗レポートを依頼して記事化すれば体裁は整う。問題はソコぢゃない。結果的に日本のスバルファンを裏切ることになった。WRXというモデルを育てたの、国内市場です。なのにアメリカのユーザーしか見てない。スバルの戦略が国内なんかどうでもいいと決めたのか?

スバルだけじゃありません。ディーラーに行けば試乗車がいくらでもあるのに、メディア向け試乗会は1か月遅れなんてことも珍しくなくなった。ムカシは数日後といったイメージ。これまた会社全体から見ると広報のプライオリティが大幅に下がったからに他ならない。メディア側も従順過ぎるんだと考えます。

ということで城市兄は「広報は抜いて勝手にやろう!」と言い始めた。大賛成だ。というか、それが本来のメディアの姿だと思う。広報から出てくる情報で誌面を作っていたら横並びですから。幸い、城市兄も私もディーラーにだって知り合いが居る。広報を飛ばしてその上の人達に状況を説明すればよい。

自動車雑誌が低迷してる原因は私らの側にあると考えます。

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