引き続きWRCベルギー。厳しい取材ながら遊んでいるように見えてしまいます(泣)

引き続きベルギーでWRCの取材を続けている。土曜日もホテルからSSに直行! 単なるラリー見物で来た時は後ろゼッケンのクルマまでダラダラ見るけれど今回は”取材”のためTOPカテゴリーであるラリー1車両の走行を見ただけでドンドン移動していきます。ちなみにベルギーはSSとSSの距離が短い上、平地なのでどこでも見られる! WRC観戦には最高かもしれません。

お昼はイープル中心地(欧州の古い町は城壁の中にある)のサービスパーク。GRのホスピタリティに行くとロバンペラ・パパがいました。私もグループN仕様のインプレッサWRXで2005年に走った帯広で開催されたラリージャパンはランエボのWRカーで出場してます。グロンホルムと同じチームだったプジョー307の時は何度もワンツーフィニッシュするなど素晴らしかった。

GRの若手育成プログラムで修行している若手3人にも会いました。このプログラム、以前も書いた通り私も応募している。GRに「若手とは何歳までですか?」と聞いたら特にないということで受けた次第。私も二次選考まで残りヒルボネンさんの面接を受けたものの落選。下の3人が残りました(本当はベストカーの取材です。普通は書類選考で落とされるかと)。今後が楽しみ!

昨日GRヤリスを走らせたユハ・カンクネンさんです。顔ちっちゃいです。というか私がデカい?(泣)。今日も楽しみにしてますといったら「今日は運転しないですよ」。ん? 誰が乗るのか聞いたら「アキオさん」。ありゃま! 可能性はあると言われていたものの、驚きましたね! 今日は水素エンジンGRヤリスをモリゾウさんが運転するとのこと。

午後もSSへ。ベルギー、前述の通り観戦には最高だ! 見る場所多いため駐車場からあまり歩かないで済む。オフィシャルとか居ないし立ち入り制限のためのロープだって張られていないのにコースからの距離をしっかり取ってます。このあたりはスペインやイタリア、ポルトガルなど牛追い祭り(暴れ牛をギリギリで見るのがカッコイイらしい)のあるラテンの国と全く違う。

昨日ミッショントラブルのため遅れ、18番手まで落ちた勝田選手ながら土曜日は好調! 順位をジワジワを上げていき、終わってみたら6番手! 素晴らしい! モータースポーツに「ればたら」は無いけれど、SS3とSS4で3分30秒失わなければラッピに続く4番手だったのに! そのあたりは観客もよ~く知っており、カツタカツタと応援してくれている。走りも完全復調です。

SSのフィニッシュで待っていたら水素エンジンGRヤリスの運転席にモリゾウさんが座ってる! 出走順は00カーの前でMIRAIで走った私の時と同じ。ヘルメット被って全開走行が許されているものの、横断する歩行者などもいる。ペースノートだって自分で作っていないためぶっつけ本番。加えてターマックラリーで一番難しいと言われるベルギーときた!

そのあたり、コーチ兼コ・ドラのカンクネンさんのアドバイスを受けながら、けっこうなペースで走ったそうな。超楽しかったと思います! クルマ好きにとっちゃ最高の栄誉ですから! MIRAIで走った時は嬉しすぎで3日間走った後、放心状態になったほど。こんな体験、やろうとしてもできるものではない。お金あってもダメ。水素エンジン、とても良い時代背景だった。

サービスパークに戻る。大きな門の内側が旧市街地。こんな風景の中、ラリー車を見ながら過ごす。日本のWRCはどんな雰囲気になるだろうか? 恵那の岩村城下町のようなロケーションをいくつか用意できたら世界にアピールできると思う。様々なことを考えながらの厳しい修行ながら、クルマ関係の取材は遊んでいるように見られてしまうのが一番納得いかんです。

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One Response to “引き続きWRCベルギー。厳しい取材ながら遊んでいるように見えてしまいます(泣)”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    モリゾウ氏がドライバーまで務めるのですか。
    以前ヨーロッパで「豊田章男氏は現代のエンツォ・フェラーリ氏に匹敵する」と評価されていましたが、益々株が上がるでしょうね。
    世界一の生産台数を誇る大自動車メーカーのトップが、心からドリフトを楽しみ、「こんな楽しい未来の選択もあるよ」と水素エンジンGRヤリスをドライブする。
    ラリー専門またはモータースポーツ専門の記者もビックリしますが、自動車専門メディアもビックリ、経済記者だって取り上げないではいられないでしょうし、何より一般市民が「祭り」に参加せずにはいられない。
    「自動車会社の巨人・トヨタ」の社長だけど、カンクネンより頭ひとつ小さいのね。すごく小柄。
    クレイジードリフトターン見て欲しい。
    世界一ドリフトターンが上手い自動車メーカーの社長だと思います。

    イープルの街並み、ヨーロッパの古い町並みをイメージするとまんまその通りですね。
    石造りの門に建物、石畳の道。
    日本が江戸時代の頃にはこういう形式だったはずだから、そこからずっとメンテナンスして21世紀でも残ってきたということでしょう。
    夕焼けの酒場通り、夏っぽい雰囲気もあっていいですね。
    絶対美味しいベルギービール出て来そう。

    愛知・岐阜だったら犬山城とか小さいけれど現役の城ですし、リエゾンで名古屋城前通過できればそれなりに絵になりそうです。(街中なのでマラソン並みの交通規制必至になってしまいそう…リエゾンなのに?)
    織田信長軍と武田騎馬軍が対決した「長篠の戦」合戦場跡は新城ラリーのサービスパーク近郊です。
    鎧武者がコース脇に居並ぶと迫力出そう。
    ラリージャパンの旗印背負ったりして。

    私みたいな「古いアタマ」だと伝統的なものをどうしてもイメージしてしまいますが、「ニュータイプ」だと道端にガンダムがポーズを決めているのだってアツくなるそうです。
    オリンピック自転車競技で盛り上がったのは寺の山門をくぐる境内に設けられたコースとガンダムの脇を通過する瞬間だったとか。
    色々可能性や資源はありそうです。

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