WRCベルギーで水素エンジン搭載のGRヤリスが走りました~! ドライバーはカンクネン!

WRCベルギーに来ている。今回は直行便だったのだけれど、羽田からパリまで15時間! 離陸したら東に飛んでいく。アラスカ上空を通りムカシのアンカレッジ経由と同じルート。日本からダイレクトで飛べない目的地なら中東経由いいかもしれません。今回の目的地はパリからクルマで2時間少々のイープル。工業地帯で有名なリールの隣です。木曜日に到着し、ベルギービール飲んで寝。

金曜日は朝からSSに直行する。我らが勝田選手はSS3でミッションのトラブル出てしまい大きくタイムロス。昼のサービスで交換となった。久しぶりにクルマの下に潜り込んだ人がお腹の上にミッション降ろすシーンを見ました。午後は問題無く順位を挽回していく。ちなみにミッションのトラブルは今シーズン初めてだったそうな。今年のトヨタ、本当に壊れないですから。

ベルギーの路面はなかなか厳しい。道幅が狭い上、直線長いため何度も最高速に達する。コーナーじゃ上の写真のようにインカットするのだけれど、どの程度攻めていいのか解りにくい。石だってあるし、舗装と土の境目が段差になっていることも。攻めすぎたらパンクなどトラブルの原因なる。かといって攻めなければタイム出ない。その上で毎日雨が少し降るから難しいです。

WRCベルギーのニュースは水素エンジン搭載のGRヤリスである。気候変動を防ぐべく大きく動き始めた欧州は電気自動車メインになりそうな状況。クルマの楽しさを残しながらカーボンニュートラルを目指せる水素エンジンをモータースポーツファンに提案したいという。ゼッケンは『H2』。水素ですね(笑)。市販車レベルの排気音だったので、ぜひ賑やかなレース用の排気系を!

金曜日のドライバーはレジェンドのユハ・カンクネン。63歳でございます。5月にポルトガルで行われたガラディナーでお見かけしなかったものの、体重のコントロールをしっかりしているらしくダンディ! 日の丸の旗を振ったら見えたらしくホーン鳴らしてくれた。ただホーンの音色ショッパイ(笑)。栄光の5000kmのような3連ホーンとかに交換して欲しかった~。

今年のシリーズチャンプ最有力候補のロバンペラはSS2でアウト側に膨らんで溝に落ち3回転くらいしてしまった。派手な損傷だったがドライバーとコ・ドラに問題無し。ラリー1車両って丈夫だ! FIAの車検委員のチェックでロールケージのゆがみなど無かったため夕方から土曜日に向け修復を開始。外側パネルを外すとこんな構造になっていた。初めて見ました。  

私が買ったルーテシア(欧州だとクリオ)は8月末くらいに日本到着の予定。9月中旬にはご対面できると思う。ということでルーテシアのラリー5車両を見に行く。今回5台走ってました。最もお手頃に買える本格的なラリー車両で、そのまんま出場できるスペックだと800万円をイメージしておけばいいと思う。土曜日はモリゾウさんがカンクネンのコ・ドラをやるというウワサ。果たして!

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3 Responses to “WRCベルギーで水素エンジン搭載のGRヤリスが走りました~! ドライバーはカンクネン!”

  1. アミーゴ5号 より:

    日本の原発神話は、震災によって隠してきた弱点があらわになり、国内のエネルギー戦略が腰砕けになりました。

    一方原発大国のフランスは、有り余る電力と日産のEV技術を活用し、世界を巻き込んでEV化を推進しようとしています。

    でもロシアの原発への蛮行により、欧州での原発戦略も、国家安全保障上ブレーキがかかるでしょう。
    また原発廃止を決めたドイツは、ロシアのLPG依存をふまえ、エネルギー戦略を見直さねばならない。

    どう考えても、人類のエネルギー戦略は多様化させざるを得ず、クルマだけがEV化を貫けるとは到底思えません。

    ここにきてトヨタの「敵はカーボン」「エネルギー何でも全力宣言」が、非常に現実味を帯びてきたと感じています。

  2. z151 サンバー愛好者 より:

    私のカンクネンイメージ画像だと口ひげ・カストロールカラーのレーシングスーツでST185セリカGT-Fourを駆る姿だったりしますが、いい感じに年齢を重ねていらっしゃる模様。

    ロヴァンペラ転倒・カツタネントランスミッショントラブルは残念だけど、ラリー1のストリップ画像は貴重な写真かも。
    こんなのユバスキュラのファクトリーでしか見られないはずですし、そうだとしても非公開のはず。
    現場じゃないと得られない情報かもしれません。
    …と思ったらSNS上でガズーレーシングが骨組みから完成までタイムラプス動画として載せてる。
    当たり前みたいにされると目の前で凄いことが起こっていても判らないものかもしれません。

    日本でもH2車両に貼られたリアクオーターのドライバー名表示スペースに「ユハ・カンクネン」「モリゾウ」と貼り付けているのをSNSで公開していました。
    モリゾウ氏ハンドルを握るのか?と憶測が飛び交っていましたが、常識的に考えて「私は一度伝説のカンクネン氏が操る隣に、どんな特権を駆使してでも乗ってみたかった!」ということでしょう。
    イチローに野球指導を受けた高校球児みたいです。
    私だってチャンスがあるなら乗ってみたいです。
    H2ヤリス、攻めたのか攻めなかったのか気になります。
    00カー(コースの安全確認・スロー走行)的か0カー(限りなくラリー速度でコース点検&場を温める!)的かも知りたいです。

    エバンスもリエゾン区間での遅着とかスローパンクでドライなのにレインタイヤに交換せざるを得ないとか運が良くない感じですが、ヒョンデの1-2を阻止すべく頑張って欲しい。

    今晩またNHKのBSPで「魔改造の夜」やってます。
    競争の世界でしか成長はないというのをまざまざと見せつけられています。
    ラリーもそのひとつだと思います。

  3. Sekiai より:

    現在のWRCマシンがスペースフレーム構造になっているのは知りませんでした。
    普通はモノコック構造の中にバードケージを組むと思いますが、これはまるでバードケージをまず作って前後に延長して車を作ったような感じですね。
    横を通っているのは排気管でしょうか?
    凄く貴重な写真だと思います。

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