我が国は今後一段とトヨタに代表される成功組と、ホンダのような衰退組に分かれていく
2025年を振り返ってみると、今まで以上に優勝劣敗が明確になってきたように思う。読後感良いように悪い方から書く。最近XにWebの内容を転載している。「違う読者層にも読んで貰ったらいいと思います」というアドバイスを受けたからだ。確かに自分のWebサイトと違う読者層だし、たまに多くのアクセスがある。興味深いことに昨今の我が国の状況をハッキリ感じます。
そもそも「キレイごと」が多すぎる。「制限速度を守れば事故は起きない」なんてことが普通の反応としてあるのだった。現実を全く知らないお伽の国に住んでいるらしい。この場合の正解は道交法の基本理念通り「交通の安全と円滑な流れ」である。どちらも重要。実際は制限速度が低すぎるから誰も守れない。円滑に流れる制限速度とした上、無謀運転したら厳罰処分すべきだ。
”劣敗”組に共通するのは「現場を見ない&知らない&考えない」こと。今年何度もホンダが坂を転げ落ちていると書いた。これ、マツダに対してはスカイアクティブXが出た2019年から、日産も2022年あたりから星野朝子さんの「顧客を全く考えない売り方」を見て、書き始めた。自動車ビジネスって顧客あってこそ。現在進行形で酷いのがホンダであり、2年後は相当厳しい。
ホンダの場合、私が厳しい記事を書くと、販売現場やステークホルダーから「デザインに対するダメ出しや商品性の否定が社内で多数出ている」という情報を貰う。皆さん「ホンダが傾く前にもっと厳しく書いて欲しい!」。この流れ、マツダや日産の時と全く同じ。解ってないの経営陣だけ。マツダと日産でいえば2025年12月31日時点で明るいニュース無し。ホンダは悪化中。
こう書くと「日産は中国で盛り返している!」みたいなことを言う人もいる。売れているのはその通りながら、N7って中国で開発しており、日本人技術者を見ると10人に届かない。中国政府が日本政府の中国車に対する平等と思えぬ電気自動車補助金を見て「意趣返し」とばかり厳しく出られ、10人をヘッドハンティングされようものならオシマイになっちゃう。
自動車産業は商品を出すまで長い期間の仕込みをしなければならない。商品コンセプトや基本骨格やデザインを大きく変えようとしたら4年。マツダだと仕込んでいるとすれば2027年くらいから。日産2028年。経営陣もデザイナーも変わっていないホンダは2030年以降ということになる。それまで体力が続くことを強く祈ってます。この3社、2026年は一段と厳しいかと。
”優勝”組は大いに希望が持てる。トヨタについちゃ説明するまでもない。生産技術の基本理念になっている「ジャストインタイム」(必要なものを、必要な時に、必要なだけつくる)は顧客のニーズに対しても同じ。電気自動車が好例。ニーズ無い時にニーズ無いクルマは作る必要なし。ただ競合他社のオウンゴールは予想出来なかったらしく、完全なる供給能力不足になってしまった。
スズキとダイハツ、2年前に仕込みを始めたスバルも良い方向に向かっている。華麗に、いや加齢により劣化していくだろう私が次に買う車は、人間の運転より安全性を担保出来る次世代運転アシスト付きになると思う。この技術をリーズナブルに実現出来るメーカーが覇権を握れるだろう。パワーユニットは安価な電気自動車と、PHV。そしてハイブリッドです。
優勝劣敗は全ての業種や人に言えること。世の中の動きや流れを見てジャストインタイムを心がけたい。たはまた遠からず南海トラフ地震など起きる可能性だってある。何の準備もしていないと一発ノックアウトです。2026年はAIが大きく進化するだろうから、文系の仕事に変革起きるかと。年末年始にダーウィンの進化論など考えてみたらいいと思う。
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