手つかず。トラックの二酸化炭素削減どうする?
何度か書いてきている通り2030年には2013年比で46%の二酸化炭素削減をしなければならない。半分です。乗用車についちゃ何とか間に合わるための計画を立てている。もちろんオンスケジュールになるかは解らないです。様々な社会要因が関係してくるからだ。ただ作る予定も立てているし、車両開発計画だって進んでいる。多少の遅れあっても実現可能だろう。
バスは海外からドカンと入ってくると私は考えます。中国BYDは3千台くらい売ろうとしているようだ。開発している日本の電気バスはBYDの2倍くらいするというから、おそらく勝てまい。日本製、東京の都バスなど裕福なバス会社しか買えないと思う。少なくとも2~3年後は東京圏や大阪圏に導入されるバスを全て電気にしないと2030年の46%減は絶対に不可能でしょう。
問題になってくるのがトラック。バス以上に電動化が遅れている上、海外のメーカーも自国のニーズを満たすのに手一杯。そもそも電気トラックって私は不可能だと思う。せいぜいコンテナ埠頭で稼働しているトレーラーヘッドの電動化くらいかと。高速道路を移動するような定期便は走行距離が長く電動化などできない。となれば燃料電池しかあるまい。
燃料電池だったらSAに水素ステーションを作っておけば軽油と同じくらいの時間で満充填可能。MIRAIのスタックを4つくらい積んでおけば、出力と寿命のコントロールができることだろう。大型車のディーゼルエンジン、高価なので量産すれば燃料電池だって採算が取れるようになると考えます。しかし! 燃料電池を使う大型トラック、トラックショーにも出ていない。
繰り返しになるが2030年の46%減というゴールは今のところ動いていない。本来なら日野がトヨタのスタックを使った大型トラックの実証実験を始めるタイミングながら、先日の不祥事で全く読めなくなってしまった。いすゞや三菱ふそう、UDトラックスなどはスタックを持っていない。これまた数年後にはかなりの台数を投入しなければ2030年に間に合わないです。
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