救急車のサイレンが聞こえにくい? そもそも救急車に遭遇した時のマナー悪いです!

このところ「緊急搬送中の救急車に道を譲る」ことがヘタになってきたように思う。特に渋滞の多い東京都内は「どうして譲らないの!」と思うケース多い。しかも救急車が迫っているのに「私は歩行者だ!」とばかり、横断歩道を悠々と渡る輩も普通に見かける。考えてみたら免許取得時を含め、義務教育でも救急車に出会った時の適切な対応方法をしっかり教えない。

以下、読者からの情報です。

普段、救急車の隊長席で安全管理しています。ホントに最近、緊急走行していても譲ってくれない車が増えました。やはり遮音性能のいい車が増えて、サイレンが聞こえないのかなと感じます。また、救急車が追い付いてくるとなぜか加速して逃げていく車も。どうせ次の赤信号で止まってて譲ってもらうのに、なにやってるんだか……。

あと、片側2車線道路を緊急走行中に、右側車線の車がさらに右側の道路端へ寄ってくれることも多いです。結局救急車が左へ車線を変わることになり車が揺れるので患者さんへの負担になります。左車線が空いてるなら、そちらに車線変更してくれるとありがたいのですが。道路端に寄っても、ハザード等の意思表示をしてくれない車を追い越す時も気を使います。

こちらを判って道路端に寄ってくれてるのか、判断ができないと安心して追い越せません。また、無理して左端へ寄ってくださり、縁石にタイヤが当たったケースも何度か見かけました。無理しない程度で安全に道路の左端に寄っていただきたいです。自分はなるべくマイクを利用してお礼を言いながら通過していますが、なかなか毎回は言えないので、皆さんに感謝を伝えきれていないとは感じています。

昨年あたりから「住宅モード」と呼ばれるサイレンを使うケースも増えているそうな。なんでも住民から「うるさい!」というモンクが出るという。音質も柔らかく、音圧を低くしている。また指向性の高いサイレンも増えており、側方だと遠くまで届かない。指向性が高すぎるのも良くない。指向性の切り替えが出来れるようにすればいい?

救急車はトヨタのハイエースと日産のキャラバンが主流ながら、現行キャラバンは音量が小さく、他の車種より明らかに周りの車に気付いてもらえません。日産に相談しましたが、サイレンの音量は基準値ですがスピーカーが下向きに付いており遠くに響いてないとのこと。スピーカーの向きはスペースの関係で変えられないとのことで、キャラバンに乗るときは特に気を遣ってます(救命士)。

政令市の救命士で、車両の情報提供になります。当市で使ってる車両はハイエース 200系で、1〜5型までは運転席上部の赤色回転灯にサイレンメガホンが付いていてます。現在型はフロントバンパーのフォグランプ横、低い位置にサイレンメガホンが付いてます。上部の頃はサイレンの音が車内にガンガン響き、隊員間での会話は大声で話してました。下部になってからは車内に音が入って来ず、どこか遠くで鳴ってる感じです(救命士)。

救急車は自分がお世話になることだってある。私も2度ほど乗った経験あります。バイクで転んで下肢を複雑開放骨折した時などは、なるべく早く処置しなければならなかった。救急車を可能な限り速やかかつ安全に通行させるのは、運転者と歩行者(ここにきて自転車が酷い!)にとって必要最低限のマナーだ。日頃から「どうやって譲ったらいいか」を考えて頂きたいと思う。

<おすすめ記事>

6 Responses to “救急車のサイレンが聞こえにくい? そもそも救急車に遭遇した時のマナー悪いです!”

  1. 相原 信道 より:

    国沢さん、10年以上前から楽しく拝見させてもらってます。

    初めてのコメントします。
    私は政令市の救命士で、車両の情報提供になります。
    当市で使ってる車両はハイエース 200系で、
    1〜5?型までは運転席上部の赤色回転灯にサイレンメガホンが付いていてます。
    6?〜現在型はフロントバンパーのフォグランプ横、低い位置にサイレンメガホンが付いてます。
    上部の頃はサイレンの音が車内にガンガン響き、隊員間での会話は大声で話してました。
    下部になってからは車内に音が入って来ず、どこか遠くで鳴ってる感じです。

    以上になります。

    追伸
    憧れの国沢さんサイトにコメントするのはドキドキしてます。
    現在のマイカーはミニJCWの6速MT、ランクル70の5速MT、ハイエース 200系4型で自動車ライフを楽しんでます。

  2. 末っ子 より:

    個人主義が横行して周りが見れない人が増えてる気がします。緊急地震速報みたいに割込通知できる仕組みが必要だと思います。

  3. 日本の将来は、大丈夫? より:

    数か月前にTVで20代、30代の人を相手にアンケートを実施したら人生で今迄怒られた、叱られた事が無いという人が大半だったという驚愕の事実にびっくりした事がありました。
    家庭で親が学校で教師が地域で大人が、子供に対して厳しく指導(教育)する事が無くなり何をして良いか、何をしたら悪いのか社会規範をきちんと教えなくなっているのではないかと思います。
    救急車、パトカーなどの緊急自動車もですが、自転車、電動キックボード.etcの交通ルール無視の自分勝手な運転などが急増している一因になっているのではないでしょうか。
    怒られた、叱られた事が無い世代が親になっていく将来が怖いですね。

  4. かじ より:

    以前から気になっている話題でした。

    モラルの悪い歩行者も大いに問題だと感じますが、サイレンの音量をもっと無指向で大きなものにすべきだと考えます。本当に気付きにくいです。

    先日運転していて、斜めに交差する交差点で、自分が青信号で交差点に侵入すると、突然左後ろから交差してくる道路から救急車が視界に入ってきて慌ててブレーキを踏みました。

    私は緊急車両には積極的に進路を譲る方で、このときの案件で、関係各所にサイレンの音が小さいことにクレームを入れようかと思っていました。

    ニュースで、ホンダの関係者の声として、以前より40%車の遮音性は上がっているとのことでした。確かに直線を走っていて、前から救急車が来るのが見えるのにサイレンが聞こえないことはよくあると思っていました。

    いろいろな装置を考える前に、一番手っ取り早いのがサイレンのボリュームアップだと思います。そしてそれ以前に緊急車両の接近をわかっていて譲らないのは論外です。

    人命は他にどのような問題があったとしても優先されるべきです。

  5. AKIO より:

    路線バスを運転している者です。
    バスは大きいので、ものすごい邪魔になるので、緊急車両の動向にはかなり注意を払います。最近多いのは、後ろから緊急車両が来た時にハザード出して左側に一時停止したら、一般車が緊急車両にカルガモ走行でバスを追い越して行きます。絶対譲っているの見えているのにね。

  6. nisinosoraomiyo より:

    >「どうして譲らないの!」

    一方で救急車に関する報道によく、軽症なのに
    タクシー代わりに利用する人が少なくないと社会問題化
    してます。そういう報道を連日見聞きすればなんとなく
    目の前の救急車に乗っている患者が果たして本当に
    一刻を争う重体かどうか分からないと思う人も少なくない
    のではないのでしょうか。
    それでも法律で決められてるから私は譲ってますが。

コメントを残す

このページの先頭へ