新しいメルセデスのEクラスをどう思いますか、と聞かれたが、答えに窮す。インバウン丼ですね

私にとってのメルセデス(ベンツと言った方がしっくりきます)はSLとSLKがカタログ落ちしてから乗りたいと思えるモデルが無くなってしまったオワコンだったりする。電気自動車群は保証切れた後に電気関係の部品壊れたらオシマイ。そもそもメルセデスの電気自動車群、全て私からすればデザイン的に全く魅力無し。どれも同じに見えてしまう。

電気自動車EQS

ハイブリッドやPHVも保証期間終了後にバッテリーやインバーターなどが壊れたら、中古相場より高い修理価格掛かりそう。少なくとも現状は捨てるしか無い。中古車業者もリスク大きいため、メルセデスの中古車は極めて買い取り価格悪く、必然的に値落ち大。リセールバリュー悪いと言うことである。ベンツといえば長持ちしリセールバリューの良さも魅力でした。

新型Eクラスである。価格を見たらE200アヴァンギャルドというベースグレードで894万円。試乗した人によれば標準的なオプションを加え諸費用払うと1000万円は超えるという。メルセデスベンツジャパンが暴利を上げているのでは無く、欧州での価格を考えたら良心的な価格設定だと思う。なにしろ日本はメチャクチャな円安の上、収入も上がっていない。

新型Eクラス

最近ニセコや豊洲に代表されるインバウンドの物価が話題になる。ニセコ、3000円のラーメンやハンバーガーを普通に売ってます。豊洲の千客万来も5000円を超える海鮮丼が当たり前。お客は高いと思っておらず、むしろリーズナブルだという。驚いたことに香港や台湾からの観光客すら高いと感じていない。貨幣価値、もはや欧州基準だと半分といったイメージ。

したがって欧州だと新型E200も500万円程度のクルマなんだと思う。500万円となれば、204馬力の4気筒という物足りないスペックのであっても魅力的かと。ここで問題となるの「3000円のラーメンや5000円の海鮮丼をどう考えるか」ということになる。私は全く興味なし! 実は千客万来で7000円の海鮮丼をゴチになったけれど、私が人生の幸せと感じる都内の1500円にとうてい及ばず。

私の幸せは1500円

さて。新型Eクラスの評価はどうかと記事を探してみたが「上手にホメますね!」というものばかりで不明。7000円の海鮮丼と同じです。妥当だと思うならそれもよし。ただ7000円という価格を見てスンゴクうまいモノだと考えちゃうような庶民にはおすすめしない。その昔、Eクラスといえば背伸びして買う人も多かったが、今は500万円のクルマだと思って買える人のためのクルマです。

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5 Responses to “新しいメルセデスのEクラスをどう思いますか、と聞かれたが、答えに窮す。インバウン丼ですね”

  1. natumenatuki より:

    『客が、お店を創る!』という言葉が有りますが、現在のベンツの、品格が落ちたのは、ベンツだけの責任だけではないような気もします。
    Eクラスの前、W124の頃は、まだまだ車の事が分かる客層が多かったと思います。今は、車に全く興味のない方々が乗っている車のまるで代表のようですね。
    最も、しかし、Gクラスだけは、私どもの田舎の地方では、若い医師の間では御用達のようですが?

  2. PAL より:

    最近のメルセデスベンツ、エレガンスグリルじゃなくなったので、全然食指が動かない。
    W124のデザインで中身最新、とかにしてくれないものでしょうか(笑)
    知り合いの方がW124を売却するときになぜ買わなかったのか後悔してます。

  3. アミーゴ5号リボーン より:

    かつてのベンツには、クルマづくりに対する確固たる理念がありました。クルが分かる人に分かって貰えれば良いという、強い信念もあったように思います。

    今や、お金に余裕のある人に受けるためのクルマづくりになり、デザインもAIデザイナーの作品ですかい?という感じ。

    それはそれで、メーカーの戦略だから良いと思います。

    ただ失ったものは、二度と取り戻せない。とてつもなく大きなソウルが消滅してしまい、残念無念です。

  4. ホンダ大好き より:

    父がメルツェデス(徳大寺巨匠流で言う)が好きで初代Cクラスに乗っていた事もあり、車の動的な評価、Cクラスの動きが体に染みついており、当時(30年近く前)日本車とはずいぶん違うなぁ!さすがメルツェデスだなぁ~と痛感したものでした。
    あの当時はまだ「最善か無か!」というコンセプトでの車づくりでした。
    巨匠がこのコンセプトを「ものすごいものだ!」と評価していましたね。
    いつのまにやらそれが無くなって同時にメルツェデスの神通力もなくなってしまった様に思います。

  5. navy より:

    いつも楽しく記事を読ませていただいています。
    W213の先代EクラスのE220dを所有している者として、最近のメルセデスの戦略は先行きがかなり厳しいのではないかと危惧しています。エントリーモデルのラインナップを縮小して、収益性の高いモデルに集中させて、価格帯を引き上げていく方針だったと思いますが、一部の盲目的なメルセデスファンやお金持ちの方々は付いてきてくれたとしても、今後は他メーカーへの乗り換えも増えていくと思っています。地域性もあるとは思いますが、私の住んでいる山口県では、どのクラスも先代モデルまではしばしば見かけるものの、現行世代のモデルはCやSもほとんど見かけません。価格帯が大幅に上がっただけでなく、最新モデルのデザイン言語は、これまで培われてきたメルセデスらしい高級感や威厳のようなものがかなり薄まってしまったように感じます。新しさを演出するために変えた部分もあるのでしょうが、今後しばらくこの方向性が続くのなら、私は魅力を感じません。エクステリアだけでなく、インテリアもiPadを置いただけみたいになって、手元のダイヤルコントローラーすらも無くしてしまい、利便性が大幅に低下したと思います。
    スペックや装備内容だけ見たら、最新モデルの方がずっと魅力的なはずなのに、なぜか次もメルセデスに乗り換えたいと思えません。今でも輸入車販売台数は1位かもしれませんが、今までメルセデスに乗ってきてくれたユーザーをあっさり切り捨てるような方向転換をしたら、遠からず窮地に立たされる日が来ると思っています。EVのデザインに至っては本当にひどいとしか言いようがないと思います。走行性能がどれだけ良くても、こんなダサいエクステリアでよく販売する気になったな…と驚きました。どのメーカーもEVのデザインには苦労していそうな雰囲気をものすごく感じますが、メルセデスが本当に内燃機関をやめてEV専門メーカーになる道を選ぶなら、速やかにデザイン言語を見直すべきです。

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