新型アウトランダー、次期型エクストレイルと兄弟車になるハズだったのに全く違うボディです!
新型アウトランダーがアメリカで発表された。写真を見て「あらら?」。すでに発表されていた三菱と日産のアライアンスを見ると、新型アウトランダーと次期型エクストレイルは日産のCMF C/Dプラットフォームを使う兄弟車になるということだった。も少し詳しく書けば、せいぜい顔とリアコンビの違いくらいになると説明されていた次第。ところが! 下の写真を見て欲しい。
上から新型アウトランダー。日本じゃ次期型エクストレイルとして売られるローグ。一番下が現行アクトランダーだ。新型アウトランダー、Aピラーの付け根や窓ガラスの傾斜、ドアの形状まで違う。かといって現行モデルとも共通性無し。ということで三菱自動車独自開発の新プラットフォームということになる。そんなのあったのか? あります!
前述アライアンスの中に三菱自動車の担当プラットフォームもあった。それは「C/Dセグメント向けPHV」です。つまりアウトランダーPHEVの後継モデルのみ三菱自動車で開発し、そいつの兄弟車を日産とルノーでも販売することになっていた。したがって新型アウトランダーPHEVが三菱自動車開発なら問題無し。今回発表されたアメリカ向けアウトランダー、2500ccガソリンエンジンだ
合意を発表した2020年5月から状況が変わったのかもしれません。考えられるのはアウトランダーPHEV用に開発したプラットフォームに、2500ccガソリンエンジンを搭載したということ。その気になれば難しくない。そもそもPHEVの方が電池に代表されるプラスαのアイテムを搭載しなければならない。ガソリン用をPHVにするのは難しいものの、反対だったら容易。
もしかすると日産/ルノー/三菱自動車のアライアンスの協定が変わったのかもしれません。当然ながら2022年に発売となるアウトランダーPHEVは、今回発表されたプラットフォームになることだろう。そしてアウトランダーPHEVの兄弟車として登場が予想されていたエクストレイルPHVは「無し!」になったと考えるべきだろう。日産、PHVを経由せず電気自動車に行く?
さて。新型アウトランダー、売れるだろうか? デザインは良いと思う。2500ccエンジン+CVTもアメリカ市場なら問題無し。競争力のある価格を付けたらソコソコ行けると思う。タイ工場で生産し、そいつを東南アジアやオーストラリアなどで売ることも可能。ただ手応えのある販売台数を狙いたいのなら、ブランドイメージの再構築は必要になってくる。アジアンクロスカントリーに出たらいい。
<おすすめ記事>