新型N-BOXに試乗。デザインは劣化しました。旧型の在庫車買って少し手を加えるのがベストか?

遅ればせながら新型N-BOXに試乗した。シャシもパワーユニットも先代からのキャリーオーバーである。ホンダからすれば国内販売台数の3~4割という超重要車種とあり(N-BOXとフリードで半分)、慎重にならざるを得まい。加えて2代目が順調だったため3代目も全く同じ方向にしたらしい。ということで弱点とされてきたブブンの改良に注力したそうな。

納期は2~3ヶ月と短い

具体的に言えば直進時の安定性ですね。実際、先代N-BOXの最大にして唯一の弱点は僅かな横風ですらまっすぐ走れないことだった。今回の試乗日、横浜近辺は爆風! 存分に横風を味わえたけれど、大幅に改良されていた。おそらく微少入力時の減衰力を出せるようにしたんだと思う。激しくあおられる前に車体の動きを押さえ込んでくれる。同時に直進安定性も良くなった。

どうやらダンパーとフロントのトーインを変えたようだ。逆に考えれば従来型もネオチューンしてトーイン付ければ新型に負けないクルマになると思う。実際、クルマ通の知人が旧型+ネオチューンしたら劇的に良いクルマになったと言ってました。ディーラーに行くと新型が高いと難色を示すとお手ごろ価格な旧型の在庫もあると言われるようだけれど、検討の余地大きい。

標準車はデザインが劣化した

そうそう。カスタムの他、20万円安い普通のN-BOXもあるが、開発チームすら外観をやりすぎ(悪い意味で)たと思っているそうな。20万円高いカスタムを買ってね、という狙いが明確に解る。まぁカスタムも先代モデルと比べたら明らかに劣化してますけど。そうそう。先日、カスタムはターボしか受注受けてないと書いたけれど、取材した販売店の都合だったようだ。

ADASはボッシュのカメラ+レーダーから、モービルアイの石を使ったシングルカメラ式に変更されている。モービルアイのシングルカメラ式、私の2019年式リーフの進化形。当時は優れた性能を持っていたが、今は日産もレーダー+モービルアイのシステムにグレードアップされている。ホンダのADAS、このところランラップ遅れというイメージ。軽自動車用としちゃ十分か?

優れたADAS性能持つSAKURAはレーダー+カメラ

まとめると、少し割高に感じるものの、それを除けば平均点以上の仕上がりを持つと思う。アイドリングストップのエンジンスタートだって静か。タントやスペーシアと迷ったら、瞬時にN-BOXを選ぶだろう。ただ「面白さ」という点でタントのファンクロスや、スペーシア・ギアに勝てない。速やかにN-BOXもクロスオーバーを出すべきかと。デザイン下手だと売れないですけどね。

N-BOXに限らずリアシートの前後スライド付きは、後席に人を乗せる際、必ず一番前にセットすることを強く強く推奨しておく。一番後ろにセットするとリアガラスまでの距離がホンの少しになってしまう。追突されたら只でさえ危ない軽自動車の危険性がさらに増す。こう書いても軽自動車のユーザーって気にしないんだろうな、と思う。読者諸兄は友人や知人に教えてあげてください。

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4 Responses to “新型N-BOXに試乗。デザインは劣化しました。旧型の在庫車買って少し手を加えるのがベストか?”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    FFなのに、弱点が直進性だとは知りませんでした。

    中古車4台をネオった経験から言うと、ネオチューンは、乗り心地と曲がりやすさに加えて、直進性も良くしてくれます。

    本当に嘘のようなチューニングで、旧型との相性も良さそう。

    ネオチューンの唯一の弱点は、ちょい乗りだと、性能が充分に発揮されないことかな。

  2. cvt より:

    むしろ標準のデザインが良くなって、カスタムの方が特徴が無くなってしまった気がします。
    カスタムはもっとケレン味あった方が良かった気がしますね。

  3. たまちゃん より:

    デザイン劣化してるって皆も思ってるけど言えないこと言っちゃった!!
    カスタムのデザインをここまで劣化させてくるとは思いませんでしたね。
    いかなる判断基準をもってしてもダサいというやつですね。

  4. 先読み より:

    その通りだなと思える記事でした。いまは車の業界はいかに原料の高騰を価格に反映するか、かつ利益をとるかに注力しているので、中身を削り、ソフト面で充実させて値上げしたいになっている。賢い人は前モデルの新車もしくは三年以内の中古を、買うだろうね

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