新型RRゴーストと新型メルセデスSクラスがデビュー。こらもうゴースト圧勝ですね!
中古車なら何とか手が届きそうなRRゴーストとベンツSクラスがフルモデルチェンジした。ゴーストは高貴なファントムより圧倒的にフレンドリーな設定で(乗り心地も全く違います。ファントムは別格。先代ゴーストは普通のクルマの最上級)、中古車なら1200万円台くらいから買える。先代もよかったけれど、新型は一段とシャープになって好ましい。
メルセデスのSクラスもフルモデルチェンジです。写真を見たら「なんかなぁ」。従来型もSクラスとしての輝きを持っておらず没個性だったけれど、一段とフランクフルト空港のタクシーが似合う雰囲気になった。こんなデザインにしたら自分でハンドル握る人はみんなSUVにいっちゃうんじゃなかろうか。新しいSクラスを見て始めて「欲しくねっす!」と思った次第。
おそらく上級スペックのSクラスは価格的にゴーストと近くなるだろう(厚化粧Sクラスであるマイバッハはゴーストと同等)。もちろん機能的にはSクラスの方が勝っているけれど、このクラスのセダンを買うユーザー層って格式(フォーマルさ)を重んじる。というか、格式を求めあえてセダンを買うんだと思う。前述の通りプライベートでハンドル握るならSUVでしょう。
という観点からすれば、新型Sクラスはマーケティングを読み間違えたと思う。今こそ戦艦のようだった大きく押し出しの効いたW140方向を狙うべきだった。リアだって貧弱だ。それともホンキでフランクフルト空港の肌色タクシーを考えたんだろうか? Sクラス、環境の時代でも空気抵抗など考えちゃったのかもしれません。セダンは冠婚葬祭用だと割り切れなかった?
新型Sクラスが中古車で手頃な価格になってきても、一生買わないと思う。けれどゴーストならいつか乗ってみたい。高額車って誰もが買えるクルマじゃない。ただ誰もが「いいね!」と思わなければ、お金持ちだって自慢にならないし、お金持ちだって普通のクルマ好きの延長だから欲しくならないだろう。参考までに書いておくとRRはBMW。メルセデスにとっちゃ苦い存在です。
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