日本車好調

6月のアメリカの車種別販売台数が出た。最初の数字が6月。次の数字は昨年6月との増減率。そして最後に今年6月までの積算台数となる。6月はマリブとエスケープが頑張ったものの、積算台数を見ると1)カムリ。2)シビック。3)アルティマ。4)アコード。5)カローラ。
6)CR-Vとなり、日本車が強い。

Toyota Camry       32,107     50.2   213,903    
Chevrolet Malibu     31,402     32.3   141,437      
Honda Accord         28,924     84.1   155,178   
Ford Escape           28,500     28.0    127,167   
Honda Civic           27,500     57.3    162,582   
Toyota Corolla       26,647     41.2    151,726   
Ford Fusion           24,433     17.4     136,849   
Honda CR-V          23,282     50.3     146,682   
Nissan Altima        21,812     11.7     157,101 
Ford Focus            21,186     -0.9     131,423   
Hyundai Sonata     20,931     12.3     117,412   
Chevrolet Equinox  20,793     15.8     110,890 
Toyota Prius          19,150     341.2   126,654
Chevrolet Cruze     18,983     -23.8    113,884
Hyundai Elantra     17,655     -11.7     97,769
Chevrolet Impala   17,274     5.8       98,495
Toyota RAV4         15,129     66.2      89,438

気になる韓国勢は、このリストで見る限り厳しく感じる。なかでもエラントラは対前年非で11,7%も落ちた。ただバックグラウンドを見ると、ソナタは兄弟車の起亜オプティマが急上昇中。正確な数字は手元にないものの、合計すれば2万6千台を楽に越えている。エラントラも日本車より高い価格ながら大健闘してま
す。

ちなみに大手メディアで日本車の対前年比を報じているけれど、全く意味を持たない。昨年6月は震災により大減産の真っ最中。なかでも減産規模の大きかったトヨタとホンダが伸びるの、当然でございます。そんな中、相変わらず厳しいのはマツダと三菱自動車。対前年比でそれぞれ+3,1%と
-34,8%。

全需の伸びが22,1%。トヨタの+60,3%やホンダの+48,8%と比べると深刻さが解っていただけるかと。参考までに全需の伸びを超えたのはトヨタとホンダ、日産(+28,2%)、スバル(+40%)、VW(+34,2%)、アウディ(+26%)。やはり要注意は何度も取り上げたVWである。

・ECOカーアジアは「自動車業界は脱原発にカジを切った?

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6 Responses to “日本車好調”

  1. 白木 晴幸 より:

    アメリカ市場はやはりセダンが本流なんだと思います。そして燃費と価格、日本車は故障が少ないという信頼性でしょうか(それとアフターケア?)。
    円安で数は売れても儲けが少なくては嬉しさも半減?とはいえ売れないよりは有りがたい。VWに負けないようなクルマ造りをして貰いたいです。
    ECOカーアジアの件ですが、自動車産業だけでなく他の業界も自家発電にシフトしはじめています。アホ政府はまだ原発の再稼働に未練を残しているようですが「いい加減にしろ!」と言いたい。ただ急に完全廃炉とは出来ないのだから〝何年かけて完全廃炉にします〟と言う明白なロードマップのようなものを示して欲しい(廃炉にするにも途方もない予算が必要なのだから)。

  2. ゴン より:

    カムリいい仕上がりですもんね
    いい物は万国共通に物欲を欲するものですねw
    アメリカでも同じ値段なら、韓国車より日本車ってイメージなんでしょうかね?
    タイではタイ工場が浸水して操業がストップした際に、同じ値段タイ製でなくMade in Japanが買えると、新車ブームになったらしいです

  3. 写楽斎 より:

    前期型カムリのパワーウィンドウからの出火事故について、アメリカ当局が本格調査に乗り出しているようなので、冷や水にならなければいいのですが。

  4. さね より:

    絶好調いいですね。しかしアメリカは経済がちょっとよくなると消費者はそのまんま消費しまくるなあ。循環型消費経済の見本みたいですね。しかも細かいこと気にしないのかな? 日本じゃサッパリな車種が売れまくるし…それだけアメリカ使用車は名前同じでも日本使用よりよく作ってお買い得なんでしょう。変速機もMT選ぶ人結構いるみたいだし、消費者がCVT嫌いが多いらしくアメリカ使用はATになってたり、日本と違って消費者はメーカーの言い分を真に受けない自分本位で、いいなりにならない賢さもあるんでしょうねえ。日本はメディアからして日本の環境では〜とか多くのマスコミがメーカーの言い分を消費者に素晴らしいように伝えてるしなあ、コストは安く性能は上がってとか、でもヨーロッパ車のツインクラッチに代表されるような変速機は誉めまくる。ちょいギクシャクするとか重箱の隅をつつくような批判をいれながら。二枚舌評論か…。政治家先生におとらずなにかとメーカーとの仲良しクラブやらで大変なのかもなぁ。アメリカはあのシビックにでさえ厳しい評価をゆうぐらい、メーカーとは対等か優勢?なメディアですが、賢い消費者はそんなメディアに関係なく買ってるらしいですがシビック。とにかく日本車絶好調でなによりですが、マツダと三菱大丈夫か?輸出で売れたら赤字になるからわざと売れないようにしてる?てことはないな…頑張ってほしいです。アメリカ使用の日本車いいなぁ羨ましい。日本市場は細かくうるさい割には買わないし、変なモード燃費基準で数字だけ追いかけまわすから変だし、ハイブリッド信仰や電気自転車スーパーeco信仰で変だし、消費者はだいたい自分達のいいなりだしメーカーも真剣にやりませんよね日本市場は。とにもかくにも売れないからなぁ。 どうなるんだろ日本市場は…オマケか?

  5. CVCC より:

    いかに日本が自虐的で無策かがわかりますね。
    まず、日本は税金が高過ぎ(自動車関連税は特に)です。
    道路特定財源でなくなった以上、重量税、取得税は課税根拠を失ったおかしな税金ですし(何故皆は抗議の声を上げないのでしょうか?)、さらに消費税の二重取りを許したままの消費税増税。
    さらに、自分が必要としていないからとの短絡的な考えからか、官僚にまんまと騙されたのか、「軽自動車の税金は安いからズルい!上げろ!又はなくせ!」と増税の加担、今、売り上げの半分以上を占め、日本製造の軽自動車をしっかりして日本の雇用までをも守っている軽自動車を攻撃する意見まで出る始末。
    ガソリンの暫定税率の問題も、ガソリン税と消費税の二重取りも大問題です。
    アメリカは車が売れる土壌をしっかり持っていますので、日本車は出来が良ければ(日本の道路事情では幅が広すぎますが・・・)売れます。
    が、日本では円高放置に不当に高い車関連税に法人税、さらに増税と、官僚、政治家は我が身可愛さの動きしか見せずに自動車産業(他の産業も)の足を引っ張ってばかり・・・
    企業や国民に甘えるばかりでなく、国として、しっかりしてほしいものです。

  6. 真鍋清 より:

    飽和状態になって久しい日本市場、買い替えサイクルが12-13年に伸び、街中を製造後十数年が経過した中古車が闊歩するという「一昔前では到底考えられない」市場形態になっておりますね。
    その分新車市場は萎み、残された僅かな新車市場を軽自動車とミニバン、コンパクトにハイブリッドで分け合っている我が国から見れば、アメリカ市場は盤石の底力を持っており国産メーカーの品質研究のテストヘッドとして「足を向けて寝られない」存在に見えます。
    トヨタがフランス工場からヤリス=ヴィッツを米市場に向けて送り出すことが決定した今、新たな輸出戦略車の一つとして、レクサスの新鋭Bセグメントコンパクトの3気筒程度のダウンサイジング・ガソリンターボの開発に個人的に期待している所です―うまく育てればBMWミニやフィアット500と対峙する新しいタイプのクオリティコンパクトの創造になるかと思いますが如何でしょうか。
    もちろん既存のトヨタ製ワールドカー=オーリスやカムリへの小排気量4気筒ターボにディーゼルの積極応用と合わせて、「多少高価格でも売れる」戦略がどう進むか見守りたいですね。
    それより何より期待したいのは、次期マツダアテンザのディーゼルの大々的展開、国内はもとよりアメリカ市場にも日本製ディーゼルの可能性を大きくアピールすれば日本のモノづくりの大きな指針になると思います。
    特に国内市場では、軽自動車/コンパクトが一大勢力として定着し、その上のクラスはミニバンとハイブリッドに二分している格好ですが、そんな中CX-5(SUVクロスオーバー)のディーゼルの好調な売れ行きにマツダも自信を取り戻した上、我々日本のモーターファンもガラパゴス化に風穴を開ける「久々の清涼剤」を感じているものです。そこで、スカイアクティブDのレパートリーを次期アテンザを皮切りにアクセラにも展開し、さらにはトヨタ由来のハイブリッド技術のディーゼルへのマッチングなど「円高何するものぞ!」の気概を見せてもらいたいものです…..ハイブリッド偏重でガソリンエンジンの革新が後手後手に回り気味なトヨタ、ミニバンとハイブリッド地獄に嵌りつつあるホンダ、「電気自動車」重視なのか直噴ガソリン重視なのか例によって「何を考えているか判らない」日産を尻目に、「日本を救う」のはマツダのようなメーカーをおいてないのだから!

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