日産、ホンダ、マツダ、2023年上四半期の決算は素晴らしい! これをどうするかで3年後が決まります

自動車メーカー各社が2023年度上半期(4月~6月)の決算を発表した。新型コロナ禍からの復活に半導体不足の解消。そして円安というかつてないほど強い追い風の中、素晴らしい数字のオンパレードになっている。この状況を作り出したのはいずれも2~4年前の経営陣。「どうだ!」と胸を張っていることだろう。日産、ホンダ、マツダの順に各社の決算内容を見てみたい。

日産>通期の利益を5200億円から前期比46%増の5500億円へ上方修正。理由は為替レートが想定を上回ったこと、中国を除いた販売台数の見通しを引き上げたことを挙げている。米国販売が予想以上に好調な上、為替レートの前提を1ドル=130円から140円と円安方向に見直したことも大きい。文頭に書いた通りの流れになっていると考えていい。

ホンダ>営業利益は3945億円と前年同期比で78%増になった。半導体不足の解消によりアメリカ市場での収益が拡大したのが大きい。二輪もインドやベトナムで台数を落としたものの、インドネシアが63%増で全需は伸びた。ただ中国市場は5%減の31万台。おそらくホンダ社内の評価は「このままアメリカ市場に注力していけば業績を上げられる」と思っているだろう。

マツダ>売上高は前年同期の6172億円より4738億円増の1兆910億円! 営業利益も前年同期の195億円の赤字から脱却。300億円の黒字になっている。経常利益を見ると前年同期の207億円から432億円増の639億円の向上。純利益が前年同期の150億円から222億円増の372億円になり好調。主として利益を上げているのは毛籠 さんがアメリカ市場を見ているときに仕込んだもの。

強く激しい追い風を受けている中で大きな利益を上げられなければ厳しい。今後、受注残の解消により販売台数は商品力とイコールになるし、今のような円安がいつまでも続くと思えない。加えて電気自動車の世界シェアが増え、エンジン車の販売競争激化となると、追い風弱まっても不思議じゃ無い。そのときに耐えられるような戦略が必要になってくる。

どこも明るい未来を感じさせるニュースが無いように思えます~。

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2 Responses to “日産、ホンダ、マツダ、2023年上四半期の決算は素晴らしい! これをどうするかで3年後が決まります”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    スカイラインこないだ発表されてましたけれど、ニスモなんか900万円するんですね。
    初期型を知り合いが新車で買った時、550万円しなかった(オプション沢山付けていたので総額700万円くらいしていた)と記憶していますが。
    初期型GT-Rが780万円くらいだったから、それより高いのかとよくわからない比較をしたりして。

    新型N-BOX、最近までN-BOXスロープを検討していたので気になっていましたが、スロープ機能を除けばデリカミニ行ってしまいそうです。
    つまりN-BOX(カスタム)買うならデリカミニ買ってしまうと思う。
    シャシーベースもエンジンもキャリーオーバー、ハイブリッドなし、外観の印象は間違い探しレベル。
    ノーマルはパッと見N-VANっぽく見えてしまうし。
    標準装備だった一部装備がオプション扱いに。
    ライバルが一部チルト&テレスコピックハンドルを採用する中、今回見送り。
    内容減ったけど、お値段値上げ。
    乗っていないし判らない部分も多いけれど、商品力は旧型より相対的に落ちたかも。
    それでも人気が維持できれば下取り(買取り)価格も高いでしょうし、損ではないと思いますが、「最小サイズの高級ミニバン」という感じではなくなってしまうかも。

    マツダは多分利益率の高い大型モデルに移行したくて小型~中型車の次期型開発が不透明って聞いていますが、数ってその小型車~中型車だと思う。
    大型車中心だと利益率は高くなるが、CAFE規制(大雑把に燃費規制と考えると)クリアが益々難しくなると思います。
    ロータリーレンジエクステンダーEVそりゃマツダしかできないオリジナルエコカーですが、最高速140km/h(軽自動車のリミッターと同じ)で例えば700万円とか支払うなら買うだろうか?

    3年後に成績発表ということは、今頃仕込んでいるヤツが世に出て来る頃と言い換えられそうです。
    個人的には贔屓のスバルがとても心配です。

  2. 反日非国民 より:

    民間私企業なんだから、利益を出すのは当たり前であり、出せなければ市場から消え去るしかない。
    「世界の亀山モデル」のシャープ、名門ウェスティングハウスを買収した東芝、そしてスカイライン他の輝かしい名車を生んだ「技術の日産」。
    「勝って兜の緒を締めよ❗」である。

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