日産、中東で販売しているパトロールを日本に導入! 果たして勝算あるのか?

日産は九州工場で生産し中東で販売しているパトロールの日本導入を決めたようだ。パトロール、日本で『サファリ』と呼ばれていたモデルで、新型は全長5350mm×全幅2030mm×全高1945mmとなる。ランドクルーザーの全長4985mm×全幅1990mm×全高1925mmより一回り大きい。サイズとしてはアメリカで販売されているランクル300ベースの『セコイア』と同じ。

パワーユニットはパトロールの3.5リッターV6ターボが425馬力/700Nm。セコイアはV6ハイブリッドで437馬力/790Nm。ちなみに日産はパトロールの兄弟車である『アルマダ』をセコイアの競合車としてラインナップしている。フルサイズSUVを持たないホンダと違い、しっかりトヨタの対抗馬をラインナップ出来ている。中東での販売シェアはランクルと互角らしい。

セコイアの競合車アルマダは5.6リッターV8の405馬力

デザインはパトロールが一番カッコいいと思う反面、ハードを見るとトヨタ勢の優勢といったイメージ。日本でどうか? 同業者の皆さんは1200万円くらいなら売れる、という。ランクル300の最上級グレードは743万6千円。日産も1000万円以上をイメージしているようだ。九州工場で生産しているため、円安は関係ない。パワーユニットを考えたら実力はランクル300プラスαかと。

もちろん値付けは日産の自由だし、新型車が増える事はクルマ好きにとって嬉しい。ただ売れないと意味ないし不幸だと思う。せっかく日本に導入するのなら、台数こそ期待出来ないにしても、ユーザーのプライドを満足させるようなアプローチが必要だと考える。タイミング的には「高い値付けで儲けよう!」という旧体制下で商品企画された。そんな考え方だと厳しいんじゃなかろうか。

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