日産、経営陣はルノーと殴り合いを始めたが開発現場は全く動揺していない。ここが日産の面白さか?

日産とルノーの関係、全く予想出来ない状況になってきた。日産のリリースによれば「カルロス ゴーン、グレッグ ケリー両取締役の解任及び、新たにルノーが指名する取締役1名の選任に目的を限定とした、臨時株主総会を4月中旬に開催する方向で検討を開始しました」とのこと。現在の取締役は9名。うち、ルノー側がゴーン/ケリー/ドゥザン/レイの4人。

43%というルノーの持ち株比率を考えればバランス良い。けれど日産はゴーンさんとケリーさんの2人辞めさせ、1人入れるという。こらもうルノー側からすればてんで計算合わないです。最初からケンカ売っちゃうのね! というか売るんだと思う。これでルノーやフランス政府が日産の人事に口出ししてきたら「日産とルノーの紳士協定RAMA違反だ」。日産はルノーの株を買い増す。

ただコトはそう簡単じゃないだろう。フランスだって優秀な人を揃えている。最後はどちらがアタマ良いかというバトルになります。予想出来ないけれど、日本人としちゃ日産に頑張ってもらいたい。興味深いのは開発現場。経営陣のバトルをほとんど気にしていないようだ。考えてみたら日産もルノーも政治的な争いがお家芸のようなもの。「まただよ!」ってな感じ?

しかも日産もルノーも技術者はお互いの実力をよく解っている。ルノー側からすれば日産無しにやっていけないということも認識しているらしく、王手争いしている中、現場は従来と全く変わらずルノーと次期型車の開発をしているそうな。現場からすれば「上がどう転がっても関係無し。良いクルマを作ることこそ大切」ということでしょう。自動車好きとしちゃ微笑ましい。

ここにきてスバルの問題出てきた。直近のパワステ不具合は工場のラインが一週間止まっているという深刻な状況。残業代の不払いだって今後問題化してくるかもしれません。不払い、吉永前社長の経営スタイルに起因しているとスバルに近い筋の人達は言う。直接指示じゃないけれど、とにかく「1に節約2に節約。3と4無く5に節約」の人だったらしい。誰かが忖度した?

中村社長からすれば「私はアメリカ担当だったので知りませんでした」ということだと思う。中村社長とは面識ないけれど、同情いたします。この機に社内の流れをイッキに変えたらいい。スバルの課題、外野の私から見たって山積していることが解る。吉永さんは本当にラッキーボーイだった。普通の運勢の持ち主なら、もっと早い段階で多々の問題が出ていたと思う。

 

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