日産の若手とワイガヤしたら、病根は深いと認識す。まだ生き残っている昭和のジジイの出番だ!
先日のこと。日産の人とワイガヤやったら、いろんな意味で驚いた。企画を出すと上司から「どのくらいの利益が上がるのか?」と聞かれるという。この時点でワヤ(愛知弁)だ。考えて欲しい。トヨタは「ゼロ打数ゼロ安打では世の中、何も変わらない。ヒットを打てるかどうかなんてわからない。それでもバッターボックスに立たないと『WOW』は起こせない」という。
続けて「たとえ10打数で0安打でも、1安打でも打席に立ってくれる人をみんなで応援する風土をつくり上げて欲しいと思います」。日産、打てる確証無ければバッターボックスに立つな!」と言ってる。驚くことに、皆さん上司の言うことを聞いているそうな。さてさて。ここにきて昭和の人気が上がっている。こんな時、昭和だったらどうするか?
イケてる人は上司の言うことを聞いているフリして自分がやりたいことをやった。そして成功すれば結果オーライということで認められたのである。成功するプロジェクトの多くがコレ。今のトヨタはコレが出来ているから調子よい。トヨタの人と話をしていると昭和です。昭和ど真ん中を過ごした私と話が通じる。されど日産の皆さん、ガッチガチのワクにはまってます。
昭和の日産は昭和そのものだった。当時の日産、イケイケです。R32スカイラインの開発なんか1億円以上するような試作車を何の制約も無くメディアに運転させ、バカなヒョウロンカは全開で走らせた。32のフェアレディZ、S13シルビア、セフィーロ、み~んなそう。901運動の頃の日産って今のトヨタみたいだった。1980年代から2004年くらいまでのスバルもそう。
このまんまだと日産は厳しい。追浜のグランドライブでメディア向けの試乗会をやったときも、事前注意で「言うことを聞いてくれなければ試乗会を中止します」と何のためらいも無く言う。帰りたくなりました。クルマなんて危険なもの。信頼できないメディアなんか呼ばなければいい。呼んだら信じて頂きたい。昭和の日産を知っていると、泣きたくなります。
おそらく管理者が「なんかあったらどうするんだ?」と責任逃れするためなんだろう。ちっちゃ! トヨタは「なんかあったら自分が責任とればいいんでしょ?」です。このあたりで昭和を検証したらいい。悪い部分は捨て、良い部分だけ参考にしたらいいと思う。昭和ど真ん中で昭和を知ってる私らが生きているウチに「仕事や人生の面白さ」を伝えたいです。
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日産、さもありなんという感じがします。超近視眼でリスクを避けて、手柄を横取りする輩ほど、出世するのでしょう。キット。
しかも日産に限らず、昭和の侍は、本当にもう間もなく、社会からリタイヤしてしまいます。
もっとも昭和の侍が、バブルもバブル崩壊も巻き起こしたので、トータルではプラスマイナスでどっちかな???
個人的に最近の合言葉は、
「不適切にもほどがある!」です。
公務の現業職ですが、昔は良くも悪くも昭和が残ってました。やらなきゃならんことはやる。細けえこと言うなよ、何とかするんだと。
20年くらい前からかな。属人的なものはダメ。標準化しろ!と、現場作業のノウハウから課長級の判断まで、熟練度や経験を否定してマニュアルと上からの指示で。となりまして。それに従っている限り、結果がどうでも責められない。
その世代が管理職にも増えてきて、型だけで試行錯誤した経験が無いから本質的に知らない、責任回避の手続きには長けた職員が多数。それに違和感を持つ人は社内評価を諦めて「ベテランだけど扱いにくい人」のポジションです。
日産は役所。半世紀以上経っても出自って変わらないものですね。
うまくいって当たり前 失敗したら犯人を捜して吊るし上げ みたいな世の中で、会社の中でも減点法の人事考課をやっていれば 誰も新しいことをトライしない(出来ない)し、ブレークスルーが起きないのも当然。
社長とか政治家とかは、結果について全責任を負う代償として高い給料を貰っているのだから それに見合う仕事をして欲しいものです。、、、減点法ではそんな人は出世しないか。。。
下請けへの強制値引きは「やっちゃえ!」日産。
不法行為はやっちゃっても、これからの未来に対しては前例がございませんので、「やれない」日産、「やるんじゃない」日産。
スカイラインとGT-Rのイベントに参加した際、ゲストに呼ばれた当時の商品担当者の横には、日産の広報のきれいなお姉さんがいたけど、発言を逐次チェックし、監視されていたのを思い出しました。
それで、日産の社員さんの監視だけじゃなく、とんでもない発言をする観客に対して、これまた逐次「お答えできません」の連発。
昨年退任された副社長さんも社長に監視されたうえでの半ば更迭みたいな退任でしたから、日産はある意味ロシアや近隣の共産国家なみの監視社会・・・いや監視会社なのかも知れません。それじゃ皆さん、余計なことは一切致しませんよ。
それでも健気にRZ34を買うのは、Z34を買う前提にZ34のカタログにサインを頂いた当時の開発陣の皆様に対する約束です。15年経っても約束は忘れちゃいけません。
日産のTVCMからもその雰囲気が伝わってきます。
本質から目を逸らした内容ばかり。
30年前に初めて買った愛車は中古のC33ローレル。
それからA32セフィーロ、HCR34に2号機としてZ32を足がけ3台乗り継いできた日産ファンでした。
インチキ臭いCMを流すようになってから、なんだかホント悔しいです。
日産の上司という人というか構図はやばいとは思いますが、若い人が打てる確証→利益(つまりはお客さんが喜ぶ企画)の立案ができないのだとしたら、それもまた困ってしまいますね。それこそ昭和のように「鉛筆舐め舐め」で上司を説得する方法を教わらないと(笑
それに利益を考えられない株式会社の株を買うのは、ステークホルダーの人だって戸惑ってしまいます。日産はこれで株価の低迷につながっているのでしょう。
トヨタのほうがみんなにチャンスがあっていいなと思いつつも、これだとみんなライバルだと気づきました。自分をバッターボックスに入れてもらえるようにするには、やっぱりライバルより利益をもたらす企画を考えないと打順は回ってこないかもしれません。こうやって、トヨタは自ら動く人を育てているのかも。
モリゾウさんは「打席に立つ人を応援しよう」といってますが、一方の「やっちゃえ日産」なんて言葉はどこから出てきたのでしょうか。
こんにちは、
20年くらい前の話ですが私の勤める会社が新システム導入する時に指導に来られた方の前職が大手部品メーカーの工場の管理職の方でした。
この方に聞いた自動車メーカー別の話が興味深かったのですが、
トヨタ:価格交渉でこれ以上はもう限界だというと、カイゼン部隊が乗り込んできて工程を見直して、実際にコストダウンが可能になりおどろいた。
日産:安くしろしか言わないので、最初の見積もりは高めに提示し、いかにも値引きしたふりしていた。
ホンダ:日本初、世界初に対するこだわりが凄い。
だったそうです。
日産の体質は昔から変わらなかった様ですね。