日野自動車の不正問題、取材したら概要が解ってきました。詳細は近々レポートします
不正問題の件、いくつかのルートから日野自動車にアクセスしてみました。全体的な流れは近々紹介したいと思います。大気汚染という観点で最悪の状況をイメージしていたけれど、少しばかり安心した次第。まず今回の不正の概要だけれど耐久試験をサボったのか技術的に難しかったのか、それとも両方の理由なのか、規定されている45万km以降の基準値クリアを確認出来ていない。
これはやっちゃイケナイことで丸刈りモノの不正である。一方、実害という点ではあまり気にしなくて良いかもしれない。というのも走行45万kmまでは規制値通りの排気ガスレベルに収まっている。そいつを超えた走行距離になっても急激に悪化するという性質の劣化じゃなく、ジワジワ規制値を超える方向に向かうそうな。何kmで超えるかは当然ながらバラつきます。
今回不正がバレたことで、リコールを発表した。対策内容は現在走行している不正トラックをダイアグノシスでチェック(車検時の使うプローブのような検査機器じゃ計測出来ないレベルの些細な数値のためダイアグ使う。乗用車のSULEVなども同じ)。規制値を超えている可能性あれば、触媒を交換し、今後、恒久的な対策が完了するまで10~20万km毎にチェックするという。
したがって今回リコール対応となった日野自動車のトラックから基準を超える排気ガスが出ると言う心配はしないでいいようだ。ここで問題になってくるのが20年前から不正をしていたということ。日野自動車も問題意識を持っているらしく、当時のトラックが現在どうなっているのか調査しているという。この点については調査して教えてくれるという。
まずは第一報&概要まで。
<おすすめ記事>
こういう時の、国沢親方の詳しい情報分析はとても役に立ちます。SUBARUやスズキの時の親方の情報もそうでしたが、騒ぎ立てるだけのマスコミでは真実が分かりません。
正しく怒るためには、偏らず冷静な事実確認が絶対に必要です。業界寄りだったり、無知、政府の代弁者、自己満足の正義感を振りかざすマスコミにうんざりです。
日野の続報への期待と、今後も正しい情報発信をお願いしますm(__)m。
日野自動車に関する第一報、お待ちしておりました。
ただ悲しいかな、自分も結構なクルマ好きですが、トラックの40数万キロ走行後の環境性能の意味合いからしてチンプンカンプン。そのため、悪さ加減もわかりません。
エンジンにこびりついた煤やディーゼル触媒の寿命が関係するのかな? 乗用車に換算すると10万キロくらいかしら?
是非是非、ベストカーで大特集を組む勢いで、解説頂けますとありがたいです。
m(_ _)m
いま、燃費や排ガス規制を大きくクリアした車への減税・購入補助は、購入後初回までです。
しかし、長距離・長時間走るトラックは何度となくメンテナンスの時期を迎えます。そのときにも、クリーン度を保つために必要な排ガス装置のメンテ・交換にもある程度補助があってもいいのではないかと思います。
こちらは技術的に・あるいはお金で解決できます。
ただ、必要であれば指定交換部品化にするなど訴えが日野社内から出なかった体質は何とかせねばなりませんね。
そういえば、あまり台数が出なかったものの放置されているbz4x・ソルテラのリコール対策はどうなっているのか。KINTO窓口・お客様相談センターも「わかりましぇ~ん」というだけ。隠ぺいはまずいが放置処理もいかがかと思う。
素晴らしい速報、ありがとうございます。
ふと思いましたが、現在のように基準値を示して遵守させる基本思想で成り立つ規制には、正直、限界を感じてしまいます。このような規制では、基準値が高まるほど不正が生まれやすいのは至極自然なことだと思います。
一方で、より厳しい基準をクリアした方が、メーカーにも消費者にもより一層のインセンティブがもたらされる仕組みを政府が設計できれば、メーカー側には他社より厳しい基準値をクリアしようとする力学が働き、消費者もそういった商品を選ぶ傾向が顕著に現れ、全体として社会目標をより早く実現される方向にシフトされる可能性が高まるのではないでしょうか。
それは簡単に実現できるものではありませんが、補助金や税制、各種インフラと組み合わせた優遇措置など多様な視点からビジョンを整理し、ニューエコノミーの早期実現に向けて真剣に取り組んでもらいたいと強く望みます。
改めて言うまでもなく、資本主義における自由競争社会において企業は第一に利益を追及しますから、政府は企業や消費者のこういった特性を上手く活用できるシステム設計に、もっと真剣に頭と時間、コストを投資すべきです。
政府の存在意義は、自由経済社会を企業側の都合で循環させて巨大企業を生み出し暴走させたり利権を生み出すのではなく、サスティナブルで幸福度が高く、平和な社会を実現させるために、企業が上手く活躍できる土台作りを行うことでしょう。
最後に、他の自動車ジャーナリストも国沢さんを見倣って欲しいものです。自らの利益のためではなく、社会や人々の暮らしをよりよくするために、本当に重要なことや本質を追及する姿勢は、人として尊いものだと私は感じています。
今は時代の大変革期ですから、そのダイナミズムと対峙できる時代に生きていることはジャーナリストとして幸せなことだと想像しますし、そこに大きな醍醐味があると思うのですが・・・。確かに新車のインプレは楽しいですし、ジャーナリスト的にもやり易い仕事でしょう。また業界全体の現状に同情もしますが、本質に迫るジャーナリストやメディアがもっと増えて欲しいと思います。
これからトヨタリリーフが始まるのだと思います。
対し、自ら公表して再試験を行って規制を大幅にクリアしたVW傘下のスカニアを見ると、日本の商用車技術はもう限界なんだなと思いました。
欧州のEURO6・STEP-C~Eの方が日本のポスト新長期規制よりも遥かに厳しい。
無傷のいすゞもカミンズとボルボから技術供与を受ける事で首の皮一枚つないだ感じです。
動向によっては商用車でも輸入車が更に増えそうな勢いですね。