本日10時から新東名の一部で110km/h化。大型トラックは?
本日(11月1日)の10時から新東名の『新静岡IC~森掛川IC』(約50km)で最高速が110km/hに引き上げられる。この区間の設計速度は140km/hのため、120km/hまでなら十分な安全性を確保出来るという判断。実際、新東名は当初120km/h制限にしようという計画だった。110km/hは経過措置だ。
110km/h化について多くのメディアも伝えることだろう。注意して頂きたいのが「大型車両について第1通行帯の走行を義務づけられることになった」ということ。新東名の110km/h化区間を見ると3車線だけでなく2車線区間を含むけれど、そこでも大型車は第1通行帯(一番左)しか走ってはいけない。
つまり大型車についていえば制限速度110km/h区間に於ける追い越しが禁止されるということ。「抜かないと到着時間を守れず経済活動の足を引っ張る」という大型トラックの荷主もいるだろうけれど、50km区間を走る速度がメーター読みで90km/hから80km/hに落ちても、到着時間の遅れは6分程度。
何より海外の高速道路では当たり前の規制である。問題になるとすれば、第1通行帯を60km/hくらいで走る「空気を読めない乗用車」だ。こういった車両がいたら、大型トラックは文字通り死活問題。アオるドライバーも出てくるだろう。このあたりの啓蒙を警察やメディアで行わなければならない。
ちなみに我が国の警察やメディアは速度違反などについて過敏な反面、通行区分帯違反やゆっくり走るクルマに寛大。例えばトレーラーは全区間第1通行帯の走行が義務づけられているのに、守られていないケース多い。また、3車線区間では大型トラックの第3通行帯(一番右側)走行は違反ながら普通に走っている。
おそらく様々な問題が出てくると思う。けれど先進国の制限速度は120km/h程度が普通。100km/hなどという国など珍しい。欧州など普通の道でも100km/hだ、運転免許取得について世界で最も厳しいハードルを持つ我が国としては、本来なら全く問題無い速度だと考える。運転マナーを向上させる意味でも警察の判断を支持したい。
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