次世代ECOカーと安全性

チャイルドシートの仕様が義務づけられ、使用率は格段に上がったものの、乳幼児の死亡事故はほとんど減っていないそうな。
交通事故に対する原理主義者によれば「チャイルドシートの使い方が間違っている」とか「チャイルドシートの使用率がアタマ打ちになっているから」などと言
う。

原理主義者のアタマの中はスンゴイことになっているらしく、助手席にチャイルドシートを装着してもいいんじゃないか、などと言ったら
袋だたきに遭うイキオイ。それより自転車の二人乗りの方が100万倍くらいアブないんじゃないか、と提案しても「ソレとコレは全く違う!」。だから原理主義なのか‥‥。

今後、クルマに求められるのは燃費と経済性の両立である。もしかすると軽量化や低価格化のため、安全装備を省いたり、衝突安全性まで見切らなくちゃならないケースだって出てくるかもしれない。軽自動車にまで横滑り防止装置を要求しかねない安全原理主義者にとっちゃ許せる状況
じゃないだろう。

本来ならこのタイミングで次世代コンパクトカー(ECOカーと称してもいい)の安全性についてロンギし、国内でも販売出来るようにすべきである。もし売れないのなら、コンパクトカーを作ろうとすると最初から海外で生産することになる。日本で売れないクルマを日本で作るのはナンセンスですから。

原理主義者は一方で「雇用を守れ」と言う。こらもうヘソが茶を沸かす(どうやっても沸かないですけど)。自分で首を締めておいて「く、くるしい!」ですから。もし大型車との衝突がアブナイというなら、いくらでも手はある。今やカーナビの地図には制限速度が全て入ってます。こいつを活用すればよろしい。

20km/h制限や30km/h制限の区間に入ったら、ナビから信号出して速度を抑えればよかろう。も
ちろん全国的な制限速度の見直しは行った上で、ですけど。「アブナイから日本で売るな!」でなく、日本で受け入れられているコンセプトなのだから世界に提
案する、くらい前向きにならなくちゃ!

今の日本のオロかしさや閉塞感は、原理主義に反すれば意見具申すら許されない点から来ている。私なんか怒られてばっかり。されど横滑り防止装置付きのクルマに乗り、ピリピリした生活を送っている人より、下の写真の家族(?)の方がずっ〜と人間らしくて楽しい日々だと思う。

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6 Responses to “次世代ECOカーと安全性”

  1. もん より:

    そらもう、VW-L1のような横幅の狭いコンパクトカーの法制化でしょう。
    地デジと同じで、都内の路地はL1サイズでないと走れないようにする。
    地方の幹線以外の道路も同様。
    トラックの路地進入は禁止。
    1人で乗ってる車のサイズを小さくするだけで渋滞がかなり緩和されるのでは?
    日本のどうしようもない貧弱な交通網を何とかするには道路の拡充を待っているより、クルマのサイズを小さくしてしまったほうが早い気がします。
    そして、この種のクルマは免税。2台目需要を強力に掘り起こす。
    高速にも専用レーンを設けて、普及を強力に後押し。

  2. ぱんだねこ より:

    こんばんは。
    安価で経済的な車を作っていくと、基本的には軽い方向にいくと思います。パッと思い浮かぶのは軽自動車ですが、軽い車で経済的な運転をしていればVSCまではいらないような・・・。デカイ車とぶつかった時のために、ボディはまあ強く、エアバックくらいは欲しいですけど。
    インドのタタ・ナノなんかは、本当に普及したら「ドアを取って6人乗り」なんて使い方をされそうな気がしますけどね・・・。大人数で乗ればスピードも出ないですから万が一の時も「あー痛かったなコンニャロー」くらいで済むかもしれません。

  3. 鈴木 より:

    バケツに入った赤ちゃんを見て爆笑しました。
    この家族、これから海水浴に行くのかな?
    子どもたちはすごく楽しそう。
    私の、父方の兄弟は8人もおりそれぞれ子供がい
    たので、親戚一同でどこかに出かかるときには
    定員オーバー状態や、時には小さなトラックの荷台
    に子供たちが隠れて移動したりしていました。
    「パトカーが来たら見つかるなよ」て。
    昭和40年代の話です。
    楽しかったことを思い出させていただきました。

  4. 小林 英弘 より:

    チャイルドシートは小さい子供を確実に固定するための道具であって衝撃吸収装置じゃないですから、衝突事故などの際には子供も大人と同じ衝撃を受けるのでしょう。するとなまじ体がしっかり固定されてる分、首に衝撃が集中して「ポキッ!」となるのかも知れません。同じ強さの衝撃を受けて大人の体は耐えられても子供の体ではそうは行かないパターンが多々あるのではないでしょうか? クルマの物理的な安全対策構造は万能ではあり得ないのですから、やはり事故防止は「適切なスピード」「十分な安全確認」「飛ばしてるクルマやいかにも時間に焦って運転してる風のクルマをバックミラー等でイチ早く発見してうまく先に行かせてもらい事故をされない様にする」など、日頃の運転の仕方に余裕をもたせて周囲の状況によくよく気を配って運転するしかないように思います。

  5. トマト より:

    極端な話ですが、航空機って衝突安全性は考えていませんよね。ぶつかったときに持ちこたえる機体にしたら重たくて飛べない(笑)
    この当たり前なことが分かっていないのが昨今の自動車。20年前に比べたら300〜500kgは重たくなっています。20年前の車は燃費もすごくよかったです。
    安全性の犠牲でエコが難しくなってる。これの解決は衝突しない車の開発しかない。衝突しなければ丈夫な車体は必要ない。航空機のようにペラペラなボディですんでしまう。航空機の製造コストの80%は電子機器だそうです。自動車も衝突しない電子機器が必須な時代を予感します。
    そのとき定員監視装置などがあって一家9人でバイクツーリングなどできない嫌な時代になります。(笑)

  6. tm256 より:

    お久しぶりです。
    日本の行政による消費者の過保護はいつになったら無くなるのか・・・無くならないかもしれませんが、クルマも基本的には乗る人、買う人の自己責任にすべきでは無いかと思います。
    もちろん、自動車メーカーの最低限の製造責任とか、リコールなどの情報開示は現在と同様に必要ですが。
    クルマの原点に帰るには、やはり最低限の安全装置と軽量化が必要だと思います。それで始めて環境にも優しい移動手段が出来る。
    約20年ぶりに訪れたニューヨークでは、タクシーのHV化が進んでましたし、街には普通のクルマに混じって自転車や三輪のリキシャ(人力車)がたくさん走っていました。
    (ちなみに、あの三輪の人力車には日本の電動アシストのメカニズムを是非付けてあげたいと思いました。)
    日本も日本なりに、既存のクルマの概念に囚われずに、エコロジカルで経済合理性のある、それでいて世界に通用するモビリティを考え、産業化し世界に輸出することを考えるべきだと思います。
    車両の電動化は、その非常に良い機会になると考えます。

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