正規雇用だってアブナイ
今回の不況、おそらく人によって”厳しさ”の評価が全く
違ってるんだと思う。普通の人ほど「いつもより少し大きい程度」という認識だと思う。「2001年より厳しい」など脳天気な表現をしているマスコミも少な
くない。だからこそ「非正規雇用を守れ」なんて報道になるワケです。けれど大きな企業ほど「規模も期間も100年に一度あるかないかの不況」と覚悟してい
るようだ。
自動車メーカーは、商品企画の抜本的な見直しを行っているハズ。ボディサイズの大型化などしてる場合じゃないですから。もちろん世界的な自動車の販売台数が半分になる、ということではない。ハイブリッドやコンパクトカーなど、売れる
ジャンルについちゃフル生産体制をキープ出来るだろう。けれど売れないジャンルはトコトン売れなくなる。トヨタの大ブレーキの主因も、北米市場の大型SUVであります。
技術開発を必要とする製造業の場合、不況対策が完了し、製品になるまで
早くて1年。いや、自動車の場合、1年半か。その間、工場は何も出来ない。正規雇用者すら仕事が無くなる。その上で期間従業員を雇用する余力などなかろ
う。もちろん正規雇用者だって安心出来ぬ。会社の業績悪くなると社員ですら肩を叩かれる。不況を伝えるメディアだって明日は我が身。
私らフリーランスが連載を切られる時など「次号で終了になります」と言われるだけだ。こんな時に大切なのは「覚悟」と「変化」。例えば現行プリウスの生産を継続し、インサイトと価格で勝負させる、なんて荒技が出てくるかもしれない。
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新型車を紹介するテレビ番組を見ていて思うことがあります。
この番組、放送開始から30年ほど続いている長寿番組なんですが、近年リニューアルして内容も少々変わりました。私は好きで毎回、録画して見ております。
しかしこの番組、以前は新型車に対しての感想、提案、時にはダメだし、といった辛口評論番組だったのですが、ここ数年は車の宣伝的な要素も多く、すっかり甘口番組になってしまった感があります。(それでも面白いですが)
自動車メーカーが日本国内の販売を期待していないせいか、はたまた広報の予算が減った為なのか事情は分かりませんが、日本のユーザーの意見をメーカーが聞き入れなくなったことは、この番組内容からも感じていました。
日本国内がメインマーケットでなくなってしまったことが原因なのでしょうか?
勿論、自動車メーカーも商売ですから沢山売れるマーケットの意見には耳を貸すんでしょね。恐らく。
今回の急激な経済状況の変化で各自動車メーカーがどのように方針転換していくか注目しております。
>>例えば現行プリウスの生産を継続し、インサイトと価格で勝負させる、なんて荒技が出てくるかもしれない。
それって決定事項ではないのですか?
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