燃料電池も楽しみ!
ついに燃料電池が来た! トヨタと日野が共同開発した燃料電池バスを新宿〜羽田空港間に走らせるという。最大の弱点である水素の補給は、杉並と羽田にあるステーションで行うそうな。こういった運用方法、燃料電池にとって最も効率的だと思う。普及への大きな一歩になるだろう。
詳しく紹介したい。搭載されるスタックは90kW×2。約122馬力を2個積むため244馬力ということになる。バスを走らせるのに十分なパワーと言ってよかろう。燃料電池は電位差が少ないほど寿命長くなるため、最大出力に近いトコロで使ってやれば現在でも1万時間くらい持つ?
つまり80万kmくらい走れてしまう。1年間8万km(当面は羽田空港まで4往復の運用)使ったとして10年。2万時間の寿命を持たせられれば、160万km。1年間12万km走って14年くらい使える。そう遠くない将来、3万時間くらいの寿命を確保できるという。もはや文句なし。
次は燃料コスト。軽油を使う高速バスの燃費を3,2km/Lとすれば、100万km走って燃料代3125万円。水素だと1000万円で済む(現在の水素の価格は1kg約200円)。スタックの価格を1個1000万円としてもペイする計算。軽油は上がる方向。水素は半額以下に下がると思う。
さらに! スタックの価格だって急速に下がっていく。トヨタは数年以内に燃料電池車を1000万円以下で売るとコメントした。当然ながらスタックも500万円以下になっているハズ。この段階になると間違いなくディーゼルエンジンより安価なパワーユニットになっていることだろう。
2点間の運行なら燃料に液体水素を使うことだって問題なし。一段とコストが下がってくる。長距離バスやトラックの定期便は全て燃料電池車にしたらいい。その他、燃料電池は航空機(プロペラ機)や、燃費悪い船舶にも使えます。普及が始まったらイッキかもしれません。いやいや楽しみ。
新宿〜羽田空港の高速バスは12月16日からの運行。料金は普通のバスと同じ。乗ってみたいなら、ここに時刻表が出ている。
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愈々ですね! 長生きしないとねぇ〜。
電気自動車かぁと思えば今度は燃料電池車かあ。いっきにいくんですかね?高いから乗用車にはまだ先かもしれないけど、早いですよね変わっていくのが。この話きくとガソリン車はどうなるんだろう? マツダが心配なってきました。でも素晴らしい技術の発展ですね。トラックはなにもかも進んでますよね乗用車よりも。
燃料電池ですか・・・。様々な車が出てきて楽しみです。
ところで、新聞記事によると日産と三菱がEV充電施設を相互利用するため互いの販売店を開放するとのことです。ライバルとしてでなく、こうやって協力しあうのはいいことだと思います。
がんばれ日産!・三菱!。
トヨタの兄弟会社・日野自動車は燃料電池や尿素触媒の先進技術で今大いに脂が乗り切って、株価も上昇傾向ではないでしょうか。
さて小生、先ほど「低迷トヨタどん底時代の産物」愛車トヨタヴィッツ1300U-L/82706km走行にまたがって一身上の理由から埼玉県は羽生市にある日本精工(NSKベアリングで有名)まで足を運んできましたが、エンジンオイルに添加剤こそ入れていないにも拘らず、東北道でのレスポンスは一ヶ月ほど前に一時的に添加剤を入れていた時を上回って鋭敏さが感じられ、時速100-140km/hまでの中間加速はまさしくシトロエンC5 1.6T(156ps)顔負けでした!そしてレーダー探知機が反応しないのを幸い、「秒速44-45m」をコンスタントに保ち追越車線をリードしてきたほどです。
勿論、ヴィッツ自体は直進性も及第点だしブレーキも余裕をもって効く一方でガ行のエンジンノイズ、スカットルからの微振動、オーディオの腐る音質など「走るプレハブ住宅」的安普請さを満身に放ち「古き悪しきトヨタ」の感触を全身で味わいまくってきた格好です(笑)。ところがそいつが同時に「一旦悪化した燃費・エンジンレスポンスが再び改善、回復する」というトヨタ・マジックをやってのけたのだから、トヨタのタフさ・無理が効く信頼性までは死んでいないことがわかり見直してしまいました(皮肉)。
具体的には、二週間前の同様な運行状態では平均燃費が9.9km/lだったのに対して、今回は14.52km/l!(ともに高速・高負荷巡航6割+市街地4割)まで向上した上CVTミッションのスリップ度も減少して加速も向上したわけです。
ともあれトヨタグループは市民の生活を支え、人々に幸せをもたらすクルマづくりという「まごころの企業倫理」をテコでも曲げず、一糸乱れぬ哲学で業界と社会をリードしてもらいたい。
リンク先のリリース文を見ましたが、新宿⇔羽田間ですよね?
燃料電池車の開発自体は、もちろん良いことなので反対するものではないですが、EVバスの開発普及との兼ね合いが気になります。
EVS25でも明らかになったように、BYDのK9を始めとして中国ではEVバスの発表が相次ぎました。インフラ整備まで考えた場合、はたして燃料電池車をEVと並行して国策で進めるべきか? この辺は政府や経産省に国家戦略としてしっかり考えてほしいです。
(ご存知かと思いますが、水素供給インフラと充電インフラでは、ケタ違いに水素ステーションが高く付きます。)
今回のFCHV-BUSのスペックで、Liイオン電池じゃなくニッケル水素電池搭載というのも気になりました。
トヨタや日野としては、失敗を許されないので少しでも実績のあるNiMH電池ということになったのでしょうが・・・
燃料電池、温水も電気と一緒に取れるので車であれば暖房に、家で使えば電気と温水(温水器)の供給が出来ます、早く安くなってほしい物です。
深夜電力の件をみていて思う事があります。この国日本は法整備は後手後手と思います、電気自動車の充電電力を深夜電力の安い電力が使えないのなげいていないで、国沢さんのように知名度の高い人が音頭をとってトヨタ、ホンダ、日産etc.自動車メイカー各社の協力を元に政治家を動かし、経済産業省、環境省などに陳情して、深夜電力で電気自動車の充電できるように、自ら率先して動くべきと思う。いま小沢さんはいろいろ問題があるが、このような陳情はうらのドンがてっとりばやいきがする?