燃費予選
自動車メディア人気不足の理由の一つは「イマイチすっきりしない」だと思う。ということでCT誌から「新型フィットと勝負させるために予選をしたいんですが」と頼まれた仕事は、思い切り差の付くようなテスト内容としてみた。予選にエントリーしてるのはデミオとノートSC、そしてマイナーチェンジしたスイフト。
果たして新型フィットは勝てるのだろうか?
詳しくは8月26日売り号のCT誌を御覧いただきたいが、普通に走ると高速道路の巡航燃費じゃドライバーの差で燃費が変わってしまうほど僅差の3台が、使用環境によって「う〜ん!」と驚くくらいの差になった。というかテストしている私すら、予想こそしてたものの「へぇ〜!」。こういうテストは面白い。
衰退していると言われる自動車メディアも、企画やテストの内容によっちゃ依然として十分魅力を持つと考えます。そもそも読者は40歳代以上のクルマ通ばかり。読者暦20年を楽に超えてます。勉強不足の編集者や書き手より詳しかったりする。そういった人たちをウナらせるためには、奥行きが必要。
自動車メーカーのベテランエンジニアに聞くと「最近は浅い質問ばかりです。聞かれたらイヤだな、というところまで突っ込んでくる人が少なくなりました」。若
手にはメーカーの人とぶつかって玉砕するくらいのイキオイを期待したい。されど皆さんヨイショ上手になってしまった。編集者も”騒ぎ”を好まない傾向。
上手に世の中を渡ればメシは喰える。ただ自動車メディア全体を見ると間違いなく存在感薄くなってきた。過激なことを考えているジジイ達は何歳になっても懲りずにメーカーの人とブツかるから仕事がしにくくなっていく。ギョウカイを緊張感あるものにしようとすれば、嫌われて仕事減る。まぁ難しいワな。
面白い企画だっていっくらでも思いつく。例えば4輪の自転車で坂を下ったら免許など不要でしょう。これが「エンジンを降ろした自動車」だとどうか? そして
自転車から進化した乗り物ならどの程度の規模まで許されるのか? 実車なんか作りながら探っていったら面白いと思う。バカな企画ですね。
夏休み期間のTOPは適宜アップします。
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面白いアイディアですね!、フライホイールの回生装置で減速、で、コーナーで加速!、ダウンヒルは危険が一杯だけどエンジンなど機器が無いとかなりの軽量化が出来て面白いかも。
下りは軽い車にかなわない気がします。
確かにエコは大事ですし、実燃費が気になるのも事実です。
でも燃費一辺倒だけじゃ、いつまでたってもゴルフを倒せる車を創る土壌は、生まれないのではないでしょうか?
それに、燃費だけのために、乗り心地等、
他の部分を犠牲にして欲しくもないです。
せっかくスポーツグレードがある車種もあるのですから、
それらも乗り比べて、盛り上げて欲しいです・・・って、これは雑誌社に要望を出したほうが良いですね(笑)
カートップ誌では、86だけ(以前はスイスポもありましたが)をピックアップしてるので、
お金がなく、あの手の車に興味ない、私のような者には、
なかなか付いていけないんじゃないかな、と(見てるだけでも楽しいということはあるかも知れませんが)
それに、燃費だけではいつまでたっても「工業製品」で、
「文化」がなければ、いずれ(もうすでに始まってる?)衰退するのでは?と思います。
燃費も大事ですが、真っ当な進化を望みます。