王者N-BOX、販売台数をジワジワ落とす。スペーシアに逆転されるのは時間の問題か?

2月の登録台数が発表された。N-BOXの1位は変わらなかったのだけれど、ダイハツの沈没(何と前年同月比84%減!)という激しい追い風を受けたのに減少。先月(前年同月)より大幅に台数を伸ばしたスペーシアに追いつかれそうになっている。N-BOX、以前も書いた通り1月くらいまで従来型の在庫を持っていた。登録台数は新型+従来型の合計です。

さすがに従来型の在庫が減ってきたのだろう。2月は現行モデルの実力かと。スペーシアってクルマの出来がヒジョウに厳しいという。そんなスペーシアの猛追を喰らっているのだから厳しい。やはりミナミンの指揮によるN-BOXのデザイン、イマイチなんだと思う。こう書くと「ミナミンはN-BOXの担当じゃ無いでしょ」と言う人もいる。

その通りです。いい機会なので説明しておく。自動車メーカーのデザイナーって超難関。工業デザイナーのTOP級が揃っていると考えていい。したがってチーフデザイナーの好みを明確につかみ、採用されそうなデザインを提案します。参考までに書いておくと、近年のホンダで最高にキュートなエクステリアデザインを担当したのは佐原健さんだ。

私のベストカーのコラムの素晴らしいイラストを書いていただいている佐原輝夫さんのご子息である。DNAって凄い! しかし! そんな才能あふれる佐原さんがミナミンの下で作ったエクステリアは近年のホンダで最も破綻しているクラリティときた! アコードのフロントとシビックのリアをくっつけた感じ。アコードとシビック、ミナミンのお気に入り!

アメリカで人気のデザインを組み合わせれば採用されると予想したんだと思う。それくらいチーフデザイナーの存在感は大きい。N-BOXもミナミンが直接指示したんじゃなく、担当デザイナーが忖度して描いたのだろう。いずれにしろデビューから4ヶ月しか経っていないのに台数を落とし始めたら当面打つ手無し! 2年間は落ち続ける可能性大。

スペーシア、車両の評価はイマイチ

もしかしたら3月はダイハツのオウンゴールで台数伸びるかもしれないですけど。はたまやウワサの「N-BOXクロス」が超カッコよいデザインで登場し、大ホームランをかっ飛ばすか? 今や三部体制でダイハツやスズキと並ぶ軽自動車メーカーへの道を進むホンダとしてはN-BOXが低迷すると目標通りにならない。果たして起死回生策はあるのか?

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4 Responses to “王者N-BOX、販売台数をジワジワ落とす。スペーシアに逆転されるのは時間の問題か?”

  1. 修理亮 より:

    新型スペーシアカスタム。デザインもクセ無くまとまってて
    ADAS系も一新されてかなり期待してたのですが、中々厳しい評価なんですね。残念です

  2. テリー より:

    新型スペーシア、試乗していないので乗り心地は評価できませんが、装備が大幅に進化しており本気のFMCで個人的な好感度は高いです。

    現行ノアヴォクがFMCしたときも装備面の進化がすごかったですが、それに似た印象です。

    NBOXはデザイン以前に装備面が進化しておらず、がっかりFMCとなりましたので、個人的な好感度は低いです。

    ルークスとデリカミニを合計するとNBOXやスペーシアとそれほど変わらない台数になるのが感慨深いです。

  3. THS3 より:

    NBOXは能登半島地震で
    出荷を制限していると発表してるが、
    実際は売れてないのを誤魔化そうとしているとの情報もある。

    もしそうだとしたら、
    実際に被害に遭われた方々に対しての
    冒涜であり、親方の言う通り
    ホンダには天罰が当たって然るべきですね

  4. ホンダ大好き より:

    新型スペーシアカスタム、街中でもちょいちょい見受けるようになってきましたね、清潔感のあるいいデザインだと思います。
    試乗インプレッション良くないのですか?
    国沢様のインプレッションが気になります。

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