現役のラリー車を3台持ってるんだから我ながら変わったヤツだと思う
今更ながらオタンコですね、とシミジミ思う。ラリー車を作る際、あまりにも苦労したモンだから可愛くて手放せないです。どのクルマも喜多見さんの手作りだ。ロールケージにしてもサスペンションにしても、1台きり! それぞれ相当レベルの高い仕上がりになり、全ての車両が期待値以上の公式リザルトを残している。下のリーフ、FIA傘下の公式戦で電気自動車としちゃ初めてのクラス優勝です。
続いて作ったMIRAIは組み上がった日のお昼にドイツへ向けコンテナに積み込んだ。喜多見さん、何日徹夜したことか。甲斐あってWRCドイツでポディウムからの1番スタートという栄誉に預かった。全日本ラリーでもクラス2位というリザルトを残し、これまた燃料電池車の公式記録になってます。Gazooラリーや全日本EVレースを含め、10戦以上に出ているのに無傷という幸運の持ち主。
3台目も難産でした! WRXと共通だから簡単かと思いきやトンデモナイ! 車体構造はレヴォーグに限りなく近かったため、STIの部品が全く使えず。けれどこのクルマもタイで国王杯に輝くなど殊勲賞! 国際格式の競技でCVT初めての優勝だと思う。10km以下の距離ならCVTの温度上昇に悩まされることなく楽しめる。損傷も左リアドアとフロントの軽いダメージのみ。やっぱりラッキー君だ。
縁あって12月6日に開催される『WOMEN’S RALLY in 恵那 2020』でWRX S4とリーフを走らせることになった。さらにMIRAIは『00カー』(1号車の前は0カー。2台前の露払いが00カーです)として走ります。その前に15日は豊田市で開催されるGazooラリーにも出る。今シーズンは限られたモータースポーツ活動しかできなかったけれど、やっと賑やかに。
さらに今週土曜日は全日本EVレースでリーフe+の出番。そんなこんなでこの数日、準備で大わらわ。楽しすぎる! というか、全て自分のクルマというのが”泣き”ですね。こんな妙な競技車両達を持ってる自動車ヒョウロンカはなかなか居ないと思う。そして全てのクルマが活躍できる場を持てて幸せかと。今シーズン終わったらどうしようかと思案中でございます。良いアイデアありますか?
ここまで書いてベテランがいたことを思い出した。現在コンディション悪くて動かない状態ながら(修理したショップからの連絡を半年以上待ってる)、グレートレースでエースを2回獲得し、しかも日本人としては初めてアワードを2つも貰った。クルマに人生楽しませて貰ってます! クルマについちゃ喜多見さんに。そして金銭面でバックアップしてくれているサポーターの皆さんに感謝!
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