自動発進機能

ベンツEクラスとSクラスのレーンキープはノロノロ走行なら10秒ルールにとらわれず、いつまでも走り続けられる。VWゴルフやボルボV40のアダプティブクルーズ使用中、完全停車しても短い時間ならアクセルやボタン操作をしないで自動的に走り出す。これらの機能、日本車だと国交省からダメ出しされる。

イメージとしちゃ180km/hの速度リミッターや、117km/h以上にセット出来るクルーズコントロールを同じだと思えばいい。ちなみに調べてみたら(というか某国産メーカーの広報の人に教えて貰った)、EUの指針によりレーンキープは10km/h以下。
自動スタートが3秒間ルールになっているそうな。

原理主義から考えれば日本車だって制限速度以上の速度が出ることはおかしい。だったら10km/h以下でのレーンキープくらいOKでしょ、と考える。もちろん3秒以内の自動発進も危険性あると思えない。最高速についちゃ日本の技術を伸ばすことに結びつかないが、レーンキープは将来重要な技術です。

だからこそTVの報道もトヨタの自動運転(内容はベンツと同じですけど)に驚いて取り上げる。トヨタの自動運転の基本技術はミリ波レーダーと単眼カメラを使ったシステムで、日産が2001年1月に発売したシーマのレーンキープ&アダプティブクルーズから、ほとんど進化していない。欧州に追いつかれました。

国交省ももう少し国益を考えてくれたら嬉しい。日本が世界と戦うのに必要な技術くらい認可してやれば--いや、輸入車と同じように見逃せばいいだけ。加えて
国交省が推奨している「高速域での自動運転」は危険だから慎重になるべきだ。とりあえず自動ブレーキと組み合わせ、30km/h以下から始めたらいい。

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