自動車の需要と供給のバランスが完全に崩れた! 今後値上がり必至! 買うなら今です

長く続く半導体不足や、東南アジアで新型コロナ禍の影響を受けての部品減産により、もはや自動車は需要と供給のバランスが崩れてしまっている。欲しくても買えない、という今までにない状況。トヨタ車の納期情報を見ると、売れ筋のハイブリッド車は軒並み半年以上! さらに納期掛かる車種だって多い。トヨタ以外も人気車の納期は半年以上が普通だ。

トヨタの納車目安

流通価格は需要と供給のバランスで決まる。値引き幅も縮小し、実質価格で値上がり傾向。さらにはロシアのウクライナ侵攻により世界的な規模で材料の価格が高騰し始めている。例えばパラジウムはロシアで世界40%のシェアを持つ。以前は白金より安い(5年前は1gでパラジウム3000円)ということで使われてきたものの、今や白金4000円に対しパラジウム9500円! 金より高い!

ハリアーあたりは値上げの可能性大

クルマの触媒に使われている量だけで最低2万円くらいのコストアップ要因になってくる。電動化車両に使われているニッケルもロシアのシェアが大きい。はたまた大量の電力を使うアルミ素材、欧州メーカーだとロシア産をたくさん使う。自国で安価なエネルギーを調達出来るロシアのアルミ、安価。欧州メーカーは他国からの調達も始めるだろうから今後日本とバッティングします。

鉄鋼はすでに2年連続で値上がり中。トヨタでいえば特許侵害で訴えられている日本製鉄の鋼材価格を、昨年度に続きトンあたり2万円高く買うことになった。クルマ1台あたりに換算したら4万円前後のコストアップ要因になってくる。今後エネルギーだって上がってくるだろうから、さらに厳しくなること間違いなし。当然ながら生産コストの増加は販売価格の値上げというアウトプットだ。

材料の値上がに加え、今後も生産量を増やせないと思う。早ければ年内にも日本の自動車メーカーしては異例な「同じスペックのままで値上げ」しなければならなくなると予想しておく。最悪で10万円単位か? もし今年クルマを買おうと考えているのなら、なるべく早くオーダーしておくことをすすめたい。購入契約を結べば、半年後の値上げとなっても現在の価格で買えます。

ノアも早めに!

今乗っているクルマをもう少し使い、電気自動車などに乗り換えようと考えている人もいるかもしれない。ただ現状だと電気自動車の普及は遅れ気味。bZ4Xもソルテラも本格生産に遠い。その間、ハイブリッド車など値上がりしたり、国の予算不足で電気自動車の補助金が大幅に減額になる可能性だって大きい。こうなると、高いワンポイントリリーフを買うことになる。

だとしたら今のうちに数年乗れるクルマを買っておき、電気自動車が本格的荷普及し始めるまで使うというチョイスも悪くないと思う。伸び悩む日本の平均年収からすれば割り高になりつつある自動車ながら、年末からさらに高くなっていく可能性が大きくなってきた。繰り返すが、2年くらいのスパンでクルマを換えよう考えているなら急ぐこと。

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