自動車評論家は負けちゃアカンす!
最近同業者の試乗レポートが全般的に甘めになってきた。「嫌われたく無い」ということなんだと思う。まぁ甘いレポートもカタログの延長だと思えば参考となりますワな。けれどバイヤーズガイドとして考えれば大いに物足りない。旅行ガイドだってホメてばかりぢゃ参考にならん。
そんな中、自動車業界で”喰っていこうとしていない”人の直球勝負が増えてきた。例えば私のサポーターもして頂いてる牧野さんは、ディーラーで試乗する度にフェイスブックで簡単なレポートを書いてます。以下、最近の3モデルを紹介しておくので読んで見てください。
牧野さんは、自分でもレクサスGSやWRX S4、86を持っており、カートなどにも乗るお医者さんです。自動車評論家試験があり、自動車メーカーの「他のメーカーを評価する部門」から判定員を出すとした場合、3車種とも高い点数を付けると思う。極めて妥当です。
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・C-HR1200ターボ(写真はハイブリッド)
◯さすが欧州ザックスのダンバーだけあって国産離れしたしっとりした乗り心地、低重心を感じる安定性、滑らかなステアリングフィール、高いボディ剛性感あります。自動ブレーキ、追従オートクルーズなど時代に追い付いています。流れるウインカーもいい感じ。
×電動シートなど付いていないのにコミコミ350万とは高い? CVTでエンジンブレーキを積極的に使おうとすれば、パドルシフトが欲しいところ(シフトレバーも遠い)。実用に徹し過ぎた速くないターボは期待値に届かず。エンジンサウンド音も並み。ブレーキも下り坂ではぎりぎりで、普通の国産同等。
まとめ いい車ですがコストパフォーマンスは不満あり、新型CX5と変わらないとなるとCX5に魅力感じます。ダウンサイジングターボ、欧州勢に全く追い付いていません。燃費もよくなさそうです
・マツダロードスターRF
◯内装に所々アルカンターラ使っているのはお洒落。室内の適度なタイト感がスポーツを感じさせる。電動ルーフはスピーディーで簡単にオーブンにできるのは便利。
×なんかもっさりしたエンジンフィール、乗り心地もハンドリングもよい意味ではバランスとれているけどあまり楽しくない。特にしなやかでもないし、ハンドリングクイックでもない。特別パワフルでもないですね。シートのホールドも並みと思いました。
まとめ 個人的には86BRZの方が好みかもしれません。でもこの値段でこんなに凝った電動ルーフは素晴らしいと思います。のんびり山中をトライブすると気持ち良さそう。
・ノートe-power
◯モーターのスムーズで重厚な走りは新鮮です。Sモードのワンペダルでの走行も慣れると楽しくて楽チンでした。同じワンペダルのBMWi3よりは回生も弱くて日本の街中の走行モードでは適してると判断します。良くできたドライブトレーンは乗り味を高級にしますね。電気自動車時代も期待できるかもしれません。出足の速さはモーターならでは。ただしテスラはもちろんリーフよりもマイルド。
×駆動系以外は前のノートと同じ。ぐにゃぐにゃのステアリングフィール、大入力でドーンと突き上げる乗り心地、せっかくのepowerなのにオートクルーズがないとは。液晶ルームミラーは画像も粗く距離感とりにくい。
まとめ モーターを使う走りは良いのに、車体は3年前のものなので惜しいです。このまま何年売るのか?キューブは9年放置してるし。新型の欧州で発売されたマーチ(マイクラ)にこれを積んでほしい。
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いかがでしょうか? なかでも×の評価が素晴らしい。同業者も×をホメていたり、全く無視するケースも多いのだった。
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