衝撃! ベンツ初の本格的EV『EQC』は中華EVとドングリの背比べだった?
相当ガッカリしました~! 下の写真、ベンツが発表した『EQC』というテスラ対抗の本格的な電気自動車である。おそらく中国市場を意識したのだろう。ボディタイプとしちゃSUVだ。なにより腰砕けになったのは、クルマとしての魅力を全く感じさせないこと。これじゃ中国の新興メーカーが作ったテスラ対抗の電気自動車と、ドングリの背比べになっちゃいそうだ。
そもそもカッコ良くない。というか普通です。ベンツのSUVは全て商用車的で魅力無いこともあり、EQCもGLEやGLSと同じような雰囲気。このデザインじゃお客の気持ちなど高まらないと思う。加えて電池性能だって飛び抜けていない。搭載容量80kWhでテスラや中華EV勢と大差なく、圧倒的に小型とか安価ということもないという。そもそも北京汽車と共同開発の中華電池です。
モーターは前後別個の2個搭載で合計408馬力となるが、これまた電気自動車業界だと”竹”のスペック。ジャガーIペースだって90kWhの400馬力。テスラ・モデルXだと100kWhに790馬力である。モーターはエンジンのような振動や騒音ないため、ベンツ様のモーターも中国の雄である『NIO ES8』の652馬力モーターも、乗った感じは同じだと思う。中国の新幹線、静かです。
インテリアなどの仕上げだってアイフォーン等と同じく欧米の技術者やデザイナー、プランナーが加って作られる中華EVに大きな差を付けることなど出来まい。どこかの教授が言った「どんな企業にもEVは作れる」は肯定出来ないけれど、自動車メーカーとしての規模をキッチリ持つ企業が開発した電気自動車だと、電池とモーター差無し。インテリア&エクステリアはセンスだ。
参考までに上はNIO ES8。むしろベンツEQCより新しい雰囲気だし、何より価格だって半分近いと思う。電池やモーター等のスペックや性能に決定的な違いなければ、カッコ良くないEQCを買う気にならんでしょう。ES8のインテリアとかも実車でチェックしたが、商用車水準で作られているベンツのSUVよりずっとモダンだった。テスラと比べたって勝るとも劣らないレベル。
日本の自動車メーカーも中華EVと厳しい戦いをしなくちゃならんということです。このあたりで若い世代に思い切ったクルマ作りをしてもらったらいい。ジイサンってベンツと同じく既存のジドウシャという概念から抜け出せないかもしれません。新しい価値観でクルマを考え、ベテランがハードを仕上げていけば良い? このままじゃイモなベンツEQCを参考にしちゃいそう。
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