評論家や識者って空論や正論を最もらしく論じる仕事です。実現出来る対抗策には興味無し?
私の肩書きは「自動車評論家」としてる。徳大寺師匠がそうしていたからだ。しかし! TV等で解説させてもらう機会が増え、評論家や識者と言われる皆さんとご一緒してると「自動車専門家」に変えた方がいいかな、と思うようになってきた。なぜかといえば、評論家や識者の皆さんって「酔っ払って持論を述べる爺さん」の達人のようなものだからだ。理想論に終始します。
大阪のABC放送で『正義のミカタ』という番組をやっている。今まで3回ほど呼んで頂いた。内容は私からしても素晴らしいと思う。言動に何の制約もないですから。番組関係者に「東京でやったらクレームの嵐ですね~」というと「そう思います」。表現が過激なのだった。特にほんこんさん。けっこう攻めます(笑)。キー局だと『ひるおび』も制約無しでステキです。
評論家や識者の話だった。皆さんの話を聞くと、建前論や持論に終始する。今回中国車の驚異について説明した。識者の中には「為替のため安いだけ。中国元を高くすればいい!」と主張する人も。確かにその通りなんだけれど、じゃ「中国元をどうやって高く出来るのか?」となれば、自動車メーカーとして動きようがないし、いつ実現出来るかも解らない。
現在進行形で起きていることは1)中国ではハイブリッド車より安価でエンジン車と同じ価格で性能の高い電気自動車が主流になっている。2)そういった市場で高い競争力持つBYDが日本向けに安価な軽自動車を販売すると言ってる、ということ。これの対応策は「中国元を高くすればいいだけ」じゃないと思う。そうならなかったらやっつけられちゃいますから。
日本の政府も基本的には評論家や識者と同じことをやっている。なぜなら評論家や識者は官僚出身者が多いからだ。現役時代、やろうとして出来なかったから、引退や退任した後、実現出来なかった建前論に終始するんだと思う。一方、専門家は現状を分析し、解決策をプランCくらいまで考えるポジションだと考える。となれば私は評論家じゃなく専門家ですね。
<おすすめ記事>
正義のみかたは、ユーチューブ動画で見ています。
「評論家と専門家」の違いから思ったのは、日産の社外取締役なる輩は「評論家」ということ!
リアルな現場に身を投じていない人のコメントは、所詮は絵空事ですわね。
大大大賛成です!
おっと、振りさけみればですよ、
一番の評論家は自分自身でした!
でもですよ、クルマが大好きで、
リアルにクルマを買ったり売ったり、自分でメンテしたりいじったり、ドライブしたり車中泊したり、オフ会に出たり業界情報を収集したりしている訳だから、オーナーとしてリアルに行動して楽しんでおります。
そういう意味では、リアルな消費者行動の現場そのものだから、多少の罵詈雑言はお許し頂きたく。。。
m(_ _)m
髙橋先生は個人的に好きな先生ですが、自動車産業の事は国沢親分ほど現場の生の声を聞いて理解されてはいないのだと思います。なので、どうか怒りは鎮めて大人な対応をお願いしたいと思います笑
7〜8元円だった頃に対して今の元円は20元円でおよそ2.5倍だから、今の適正価格で200万円の中国車は日本円で500万円になるので、国内での日本車の競争力が中国車に負けるわけがないとの理屈は少々無理があると思います。
自動車の部品というのは金型など、すぐには作れないものを販売の数年前からソーシングという形で発注を行ない、自動車の販売期間と台数の積算で減価償却していく製品になりますので、髙橋先生の理屈だと中国が莫大な利益を得る事のできる製品になってしまいます。
国沢親分の指摘は、中国が200万円を切るような軽自動車を作って販売できる技術をもち、それが日本でやがて脅威になるとのご解説でしたので、そのご指摘はまったくその通りであり、為替が安いから大丈夫というのはまとを外していると思います。
今すぐに200万円を切るEVの軽自動車を生産・販売するというのは、トヨタ自動車であっても不可能かと思います。3年にわたる開発期間、新規であればさらに時間は必要だと思いますし、そもそもの量産工順が無いものと思います。
ダイハツの生産を止めるのに躍起になっている国土交通省のような役人気質な官僚国日本では、さらに中国勢の追い風になる事間違いなしです。もちろん、不正はあってはならないと思いますが、日本人に厳しく海外勢には製品とルールも一括輸入で甘々のような日本において、脅威となる事間違いなしです。
確か以前、三本和彦さんはご自身の職業のことを「モータージャーナリスト」と表現されていたと思いますが、ここ日本では「ジャーナリスト」と言っても、仕事として認めてくれないとも言っておられました。
この話を聞いて一番先に浮かんだのはマガジンXでした。何が何でもドイツ車は褒めたたえ逆に国産車は全否定。「LS460は材料費が250万円だから250万円で売れ」とか材料費と原価の区別もついていないおバカ集団でした。
自動車評論家とはWVゴルフを褒めることが仕事だと思ってました。最もどの自動車評論家もディーゼルゲート以降は掌を返したようにWVには触れなくなりました。最近VWゴルフを持ち上げている自動車評論家っているんですかね?
昔ネットで自動車評論家の愛車50台って記事を見たんですがプリウス、プリウス、プリウス、プリウス、って感じでゴルフなんか一名でしたね。本当にゴルフがそんなに素晴らしいなら上級グレードのプリウス買う金額で買えるんですがなぜにプリウスばかりだったのでしょうか?