ダイハツ不正問題の最新情報をTVで言いたい放題しました。豊田会長の無責任発言問題についても正確な状況を

ダイハツによる認証不正問題の影響が続く中、不正問題の舞台裏や親会社トヨタトップの動向、そして今後の見通しなど、自動車評論家の国沢光宏さんに聞いた。

ダイハツの不正どう受け止めているか?
自動車評論家 国沢光宏さん:
車というのは命を乗せるものなので、安全が最優先されるべきです。それがコストとか時間とかそんなことが、上に来てしまうということで、これはもう、あってはならないことです。

ダイハツの企業風土の問題はどうなのか?
自動車評論家 国沢光宏さん:
企業風土の問題がおおいにあると思います。ダイハツの企業風土が原因で、こうなっていると言ってもいいくらいです。

ダイハツはトヨタの100%子会社だが、国沢さんによると、ダイハツの不正が発覚したとき、トヨタトップに注目の動向があったという。国沢さんの取材によると不正発覚時、トヨタの豊田章男会長は滋賀工場を訪れ、従業員の前で「この中に告発者がいらっしゃると思います。本当に言ってくれてありがとう」と発言したということだ。

このトヨタトップの言葉をダイハツの従業員はどう受け止めたのだろうか?
自動車評論家 国沢光宏さん:
第1回目の、4月の不正発覚の時の出来事です。この話には少し前後があります。トヨタという会社は、非常に風通しが良い会社で、車の開発中に車を壊しても、『どんどん壊せ、壊すだけ、それだけいい車ができる』と言うそうです。また自らの仕事の評価についても『丸』ではなく『それは完全にできたのか』と振り返り『三角ぐらいの方がちょうどいいぐらい』という風土なんです。なので、そのようなつもりで、ダイハツの告発した人に対しても『告白してくれてありがとう』と、本当に言ったと聞きました。ダイハツはびっくりしたらしいです。

ダイハツにはそういう考え方はなかったのか?
自動車評論家 国沢光宏さん:
ダイハツは非常にトップダウンで、何をやっても怒られるそうです。一度怒られるとなかなか反論できなくなってしまうので、だんだんだんだん何も言えない会社になっていったと言うことです。これまで30年間も不正を行ってきて、今まで声が上がらなかったのも不思議な話だ。<続きを読む>

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3 Responses to “ダイハツ不正問題の最新情報をTVで言いたい放題しました。豊田会長の無責任発言問題についても正確な状況を”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    「告発してくれてありがとう。。。」、会長として、なんと哀しい言葉でしょう。

    そして経営陣と管理者に対しては、「もはや信頼できない」という死刑宣告に等しい言葉でもある。

    もうモリゾウさんは、「まさか!?」とは思わない。「またか!」に切り替わった。。。

  2. 納豆 より:

    素晴らしいお話でした。
    国沢さんだからできる自動車愛の表現であり、社会貢献だと思います。
    国沢さんのお師匠であった徳大寺さんもご存命なら厳しく追及されたと思いますが、国沢さんの多面的に物事を見れる才能や直感の鋭さは、本当に自動車業界にとって貴重だと改めて感じました。

  3. JUN より:

    親会社が豊田章男社長体制のトヨタであり、完全子会社化されたことも、内部告発者が行動を起こす決心に大きく影響したのでしょう。
    ダイハツ社内での告発では揉み消され、告発者も閑職に追いやられていたのでしょうし、章男社長以前のトヨタでも告発行為を称賛する社長が存在したかどうか…。

    村社会とも言われる日本で、内部告発者は「裏切者」の汚名がどうしても付きまとうように思いますが、北米で内部告発はポジティブに観られていますし、告発者を称賛する章男社長の発言は、好意的に受け取られていると思います。
    日本では「格好付けてる」とも見られている章男社長の発言は、国際的な企業には重要な発言だとも考えます。

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